桑名医師会の伊藤勉会長ら新役員が10日、桑名市役所で会見し、桑名市民病院と民間病院との統合問題や小児科医師の不足、新型インフルエンザに対する対応など、管内(桑名市、木曽岬町)を取り巻く医療状況などについての意見を述べた。
出席したのは、伊藤会長のほか小塚良允、東俊策の両副会長。桑名市が進めている市民病院(ベッド数234床)と民間の山本総合病院(同349床)との統合に触れ「2次診療を担う病院が充実することで、開業医も安心して診療が続けられる。統合を迅速に進めて頂き、医師会としてどう支えていけるか考えていきたい」と賛同の意思を示した。
小児科医師不足の問題では、管内11病院で唯一小児科の常勤医師が2人おり入院患者を受け入れている民間病院で、7月から医師1人になる。入院患者を受け入れる病院が管内からなくなる可能性もあり、危機的な状態になることを説明した。
打開策の一つとして研修医の招へいを挙げ、やりがいのある魅力的な病院づくりの必要性を話した。【沢木繁夫】
〔三重版〕
毎日新聞 2008年4月11日 地方版