社会

憲兵宅で犯行計画 タクシー強盗致傷、逮捕少年ら2008年4月10日

 沖縄市中央の市道で3月に発生したタクシー強盗致傷事件で、沖縄署に逮捕されている15〜19歳の少年ら4人が犯行前までの一定期間、リーダー格の嘉手納基地所属空軍兵で憲兵隊の兵長(22)が住む米軍基地内の住宅に寝泊まりし、そこで兵長とともにタクシー強盗の計画を練っていたことが9日、関係者の話で分かった。 関係者によると、憲兵隊の男は、少年らを寝泊まりさせ食事を与えるなどしており、少年らの一部は動機について、恩があったという趣旨の供述をしているという。県警は、少年らが兵長に寝食の恩を返すため犯行に加担した可能性もあるとみて、慎重に調べている。
 兵長は沖縄署の調べに対してアリバイを主張し「現場にはいなかった」などと容疑を否認しているという。一方少年らは「(兵長が)逃走に使った車にいた」と供述している。また兵長は米軍の監視下にあり、基地外に出ることは禁止されているが、基地内では制限があるものの、一定程度自由に行動できる状態という。
 これまでの調べなどでは、少年らは3月16日午前零時20分ごろ、沖縄市中央2丁目の市道で、タクシー運転手の男性(55)を殴り現金約8000円が入った釣り銭箱を盗んだ疑い。
 逮捕されている4人の供述から兵長の男は、犯行の中心的役割を担っていたとみられている。(外間愛也)


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