最終更新:2008/04/10 18:46

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来日したダライ・ラマ14世が会見 北京五輪支持も暴動については国際機関の調査求める

来日したチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が10日午後、会見を開き、「北京オリンピックの開催は支持する」としたものの、暴動については国際機関の調査を求めた。
ダライ・ラマ14世の発言には、中国はもちろんのこと、世界中が大きな関心を寄せている。
10日朝、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が、訪米前に日本に立ち寄り、午後3時すぎに会見を開いた。
ダライ・ラマ14世は「わたしはとても悲しい。わたしを『悪魔化』しようとしている。わたしには、こんな角は生えていません。問題は、チベットに発言の自由がないということです。ですから、わたしたちは意図的に、民主主義と発言の自由を広めようとしたのです」と話した。
また、混乱を極める聖火リレーについて、「調和の世界というのは、信頼によってつくられる。世界には信頼が必要なんです。ロンドン、パリなどで暴動があったが、サンフランシスコでも暴動行為をしないようにと言いたい」と語った。
千葉・成田市のヒルトンホテルで行われた会見では、会見場内への傘やペットボトルの持ち込みが禁止され、セキュリティーチェックを待つ長い列ができた。
ダライ・ラマ14世が座るいすの前には、机が置かれ、近づけないようにされ、報道陣は床に座って会見を聴く形となった。
注目の人物の会見に、国内外の記者100人が集まった。
ダライ・ラマ14世は「3月10日以降、チベットでは数百人が殺され、数千人が逮捕されています。わたしは国際社会、特に中国政府に対して、徹底的な調査を現地で行うように求めました」と述べた。
そして、「オリンピックに招待されたら?」との質問には、「ノー」と答えた。
一方、この会見に先立ち、ダライ・ラマ14世は、安倍前首相の妻・昭恵夫人と面会した。
ダライ・ラマ14世と面会した昭恵夫人は、「今の状況を大変心配していますとお伝えいたしました」と話した。

(04/10 17:45)


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