第169通常国会が18日、召集され、福田康夫首相は衆参両院本会議で、就任後初の施政方針演説に臨んだ。経済成長の実現に向け「革新的技術創造戦略」「グローバル戦略」「すべての人が成長を実感できる全員参加の経済戦略」の3本柱を掲げた。消費者行政を一元化する新組織を発足させるなど、生活者・消費者重視も前面に打ち出した。
首相は冒頭で「与野党が信頼関係の上に立ってよく話し合い、結論を出し、国政を動かしていくことこそ、政治の責任」と述べ、野党との対話を重視する姿勢を改めて強調。焦点の道路特定財源問題では「地球温暖化問題に対応するためにも、現行の税率を維持する必要がある」などとして揮発油税(ガソリン税)などの暫定税率維持に理解を求めた。
「国民本位の行財政への転換」「活力ある経済社会の構築」など5つの基本方針に沿って政権運営にあたると表明した。(14:47)