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チベット弾圧で日本の文化人有志が声明

2008.4.8 19:56

 中国チベット自治区での騒乱を中国政府が強権的に鎮圧したことを受けて、映画監督の龍村仁さん、ジャーナリストの下村満子さん、音楽評論家の湯川れい子さんらが8日、東京・内幸町の日本記者クラブで会見し、文化人有志65人の連名による「14世ダライ・ラマ法王と中国政府首脳との直接対話を求める声明文」を発表した。

 声明文は「ダライ・ラマ法王に扇動された一部チベット人による暴力的反政府活動」という中国政府のキャンペーンを「真実とかけ離れたもの」と批判したうえで、国際的な仲介者のもとでの中国政府首脳と法王との対話を提言。「それこそ中国政府が世界の信頼を取り戻すことのできる唯一の道」と訴えている。

 ダライ・ラマ法王の「愛と非暴力」を貫く姿勢に共感する龍村さん、下村さん、湯川さんが呼びかけ人となり、作家の池澤夏樹さん、女優の岸恵子さん、俳優の堺正章さん、詩人の谷川俊太郎さん、音楽家の細野晴臣さんら計65人が賛同者として名を連ねた。

 会見では「中国政府の報道はでたらめ。真実を見てほしい」と龍村さんが訴えると、親を虐殺や拘束で失ったチベットの子供を支援する下村さんは「私はアンチ中国ではありませんが、いま中国が主張していることは正しくない。ダライ・ラマ法王は一貫して非暴力を唱え、中国との対話を求めています。中国政府は心をオープンに対話を開始してほしい」と強い口調で語った。また、湯川さんは「こういう活動は正直言って怖い。原子力潜水艦に立ち向かうイワシのよう」と不安を吐露したうえで「中国はジャーナリストを受け入れるべき」と述べた。

 3人はさらに賛同者を集めたうえで、声明文を日本政府と中国政府に渡したい、としている。

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