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チアリーダー、平均70.5歳 神戸・灘の老人クラブ

2008年04月08日

 平均年齢70・5歳、最高齢79歳。神戸市灘区で、老人クラブなどの7人によるチアリーディングチームができた。衣装やポンポンもそろいで新調する気合の入れよう。5日に同区内で開かれる「なだ桜まつり」で、孫ほどのチアリーダーに交じって練習の成果を披露する。

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リズムに合わせ、チアリーディングの振り付けを練習するメンバー=神戸市灘区

 メンバーは同市灘区徳井地区の矢島才子さん(79)、植田志摩子さん(79)、野町順子さん(77)、藤堂チエ子さん(71)、神田妙子さん(66)、穴田恵津子さん(66)、山本美代子さん(56)。

 チーム結成のきっかけは、関西アメリカンフットボール協会が5年前、本部を西宮市から灘区王子町2丁目の市立王子スタジアムに移したこと。アメフットを地域に根付かせようと、3年前から実際に試合で演技するチアリーダーを講師として区内の小学校に派遣し始めた。昨年2月には高齢者を対象に、チアリーディングの簡単な振り付け教室を開いた。「お年寄りの体操になる」と、灘区も助成金を出して後押しした。

 同協会は例年、灘区の都賀川公園で開かれる「なだ桜まつり」にチアリーダーを派遣して演技を披露している。「熱心なお年寄りのチームにも出演してもらえないか」と区に相談。区は徳井地区の老人クラブに声をかけ、矢島さんら7人が集まった。祭りに備え、全員で赤いスカートを制作した。黒いシャツとスパッツに白い上履き、首回りには赤いスカーフを巻く。

 フラダンスや日本舞踊の経験者はいるが、チアは全員が初体験。習い始めた当初は、速い音楽のテンポについていけず、「音楽が演歌だったら」と苦笑するメンバーも。それでも「ワン、ツー、スリー」の掛け声と共に、全員が順番にポンポンを振り上げる決めのポーズも整ってきた。

 祭り当日は、社会人アメフットのXリーグで演技するチアリーダー3組の出演の合間に登場する。矢島さんは「練習は大変だけど、チアを始めて体が軽くなった。何より若返ります。本番は足が上がるかしら」と笑う。出番は5日午後0時40分から、同公園で。

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