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聖火リレー厳戒のパリへ 妨害、走者はバスに

2008年04月07日21時09分

 【パリ=飯竹恒一】北京五輪の聖火リレーが7日、パリに入った。前日のロンドンに続き、聖火は厳戒下に置かれた。しかし、チベット問題などで中国の人権状況を批判する抗議活動や妨害が相次ぎ、その間に聖火がいったん消える騒ぎもあった。主にセーヌ川沿いの約28キロを80人の走者が受け継ぐリレーの予定は、開始早々から大幅に狂った。

 聖火は7日昼過ぎにエッフェル塔を出発。河岸を郊外まで往復した後、シャンゼリゼ大通りなどを回る予定だったが、沿道から入り込もうとして排除されるケースが相次いだ。出発点から200メートル程度の2人目ですでに、妨害を受けて走者が立ち往生。いったん走者はバスに乗り込んで行程を進んだ。その間にパリ警視庁は「技術的な理由のため、聖火は消えた」と発表。間もなく火が再びともされ、走者がバスから降りて走り始めた。

 沿道のトロカデロ広場には、仏在住のチベット人が朝から集まり、抗議の声を上げた。そこに中国の旗を掲げた中国人グループがやってきて「政治とスポーツを混同するな」などと主張。チベット人らと言い合いになり、警察が間に入る場面もあった。

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