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北京五輪:ギリシャで聖火採火式 チベット問題抗議行動も

手錠で表現した五輪マークを描いた黒い旗を掲げる男性=ロイター
手錠で表現した五輪マークを描いた黒い旗を掲げる男性=ロイター
式典会場に乱入した男を取り押さえる警官ら=ロイター
式典会場に乱入した男を取り押さえる警官ら=ロイター
ギリシャ・オリンピア遺跡で行われた聖火の採火=AP
ギリシャ・オリンピア遺跡で行われた聖火の採火=AP

 【ローマ支局】8月に開催される北京五輪の聖火が24日、オリンピック発祥地のギリシャ・オリンピア遺跡で採火された。北京五輪組織委員会の劉淇会長のスピーチ中に複数の男性が式典会場に乱入するなど、チベット自治区などでの暴動に対する中国当局の反人権的政策への抗議行動が相次ぎ、AP通信は地元警察が4人を拘束したと報じた。

 4人のうち3人は男性で、いずれもパリに本部がある「国境なき記者団」のメンバー。1人はチベット族出身の女性だという。男性3人は採火式典に乱入し、手錠で表現した五輪マークを描いた黒い旗を掲げるなどした。女性は採火式後の聖火リレーの路上で、体に赤い染料を塗って横たわっているのを取り押さえられた。他にも各所で活動家らの示威行動があり、警備担当者に排除された。

 聖火は8月8日に北京・国家体育場で行われる開会式まで世界各地の総計約13万7000キロを約2万2000人の手でリレーされる。今月31日に北京入り後、国際リレーは4月1日にスタート。日本では4月26日に長野市内で行われる。

 式典は予定を1時間早めて始まり、ヘラ神殿前で巫女(みこ)の衣装をまとったギリシャ人女優のマリア・ナフプリョートゥさんが凹面反射鏡と太陽光線を使って採火。第1走者の04年アテネ五輪テコンドー男子80キロ超級銀メダリストのアレクサンドロス・ニコライディスに引き継がれた。

 この日の式典は妨害行為等の警戒のため、地元の警察官1000人以上が配備される中で行われた。

毎日新聞 2008年3月24日 20時25分(最終更新 3月31日 12時58分)

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