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聖火リレー妨害は「民主主義の勝利」、英各紙は好意的

  • 2008年04月07日 13:18 発信地:ロンドン/英国
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  • <北京五輪>聖火リレー

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2008年4月6日、ロンドン(London)で行われた北京五輪の聖火リレーを妨害しようとした抗議デモへの参加者を取り押さえる警官隊。(c)AFP/IAN WALTON

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【4月7日 AFP】7日の英新聞各紙は、前日ロンドン(London)で行われた北京五輪の聖火リレーでの妨害行為を、「民主主義の理想の勝利」と好意的に報じた。

 6日の聖火リレーでは、チベット(Tibet)暴動への対応をめぐり中国政府に抗議するデモ隊などが市内を通過する北京五輪の聖火を消そうとするなどして、警官隊と衝突、37人が逮捕された。

 大衆紙サン(Sun)は、「民主主義の勝利だ。合法的かつ平和的にデモを行う権利が尊重される国に住んでいるわれわれは幸せだ」と報じた。

 デーリー・メール(Daily Mail)は社説で、「ひとつ確かなことは、ここ(英国)は中国が望むようなプロパガンダの勝利とはかけ離れた世界だということ」と述べた。

 タイムズ(The Times)は、「中国は今回のデモで、五輪を自分たちの都合で捉えることはできないと気づいたはずだ。聖火リレーはあらゆる権利を象徴するもので、中国の栄光を示すためのものではない。むしろ、(ロンドンでの聖火リレーは)チベット問題への抗議を浮き彫りにしただけでなく、統制の及ばない不穏や混沌を内在するのが寛容な社会の本質だということを示す機会となった」との評論を掲載した。

 デーリー・ミラー(Daily Mirror)は、社説でデモ隊の立場を支持。「デモ隊の行動は、中国が行ってきた人権侵害に対する抗議として的を得ている」と論じた。

 インディペンデント(The Independent)の社説は、これまで数々の妨害行為が行われてきた経緯を踏まえ、北京五輪が掲げる聖火リレーの「調和の旅(journey of harmony)」というテーマを引用。「もはや調和の聖火とは言えない。聖火リレーを今後どうするべきか?」と述べて、聖火リレーを続けることへの疑問を呈した。(c)AFP

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