モヘンジョダロに鉄塔、違法だろ 州政府高官が関与か2008年04月07日11時07分 紀元前に栄えたインダス文明の遺跡モヘンジョダロに、携帯電話のアンテナ鉄塔が違法に建設された。将来の発掘予定地でもあり、パキスタン考古学当局は警察に何度も撤去を求めたが、効果なし。遺跡保存関係者らは「文化財保護の意識がなさ過ぎる」と、ため息をついている。(モヘンジョダロ〈パキスタン南部〉=北川学)
高さ50メートル近い鉄塔は、同遺跡のシンボルの仏塔から西に約500メートルの位置にある。周囲に人工物はなく、その存在はひときわ目立つ。 遺跡保存事務所のアリ・ハイダル技官によると、建設は06年12月に始まった。英領時代に定められた2・2平方キロの保護区域内だったため通信会社側に中止を求めたが、「土地登記は個人名義でなされている。保護区域には入っておらず、正当な賃貸契約を結んでいる」と拒まれた。 だが、別の事務所職員は「登記そのものが偽造だった。我々の調査で、地元シンド州政府の高官が建設に関与したことが分かっている」と打ち明ける。そのためか警察はいっこうに動かない。最高裁が昨年8月に鉄塔の撤去を命じたにもかかわらず、通信会社も応じようとしない。今年3月には、別の通信会社も近くで鉄塔建設を予定していることが判明した。 モヘンジョダロは1921年に発掘が始まった当初は2〜3世紀の仏教遺跡とみられたが、調査が進むにつれて紀元前2300〜同1800年ごろの都市遺跡だったことが判明。80年には世界遺産に登録された。考古学当局は、時期は未定ながらも鉄塔周辺の発掘を予定している。
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