福岡市早良区の田隈小学校(久屋(くや)朝子校長、360人)で5日、校庭に8年前に埋めた「タイムカプセル」を掘り起こすイベントがあった。卒業生や教職員ら約150人が参加した。
卒業生らは目印の木柱近くをスコップで深さ約1メートルほど掘り、スーツケースくらいの樹脂製「タイムカプセル」を発見。学級ごとにポリ袋で小分けされた作文や写真が出てくると、歓声が上がった。
当時6年生だった雑貨店員の村山勇貴さん(20)は「出世しろよ」と将来の自分に向けて書いた作文を読み返し「自分の店を持つことができるよう頑張ろう」と話した。
「タイムカプセル」は創立100周年を迎える今年3月に掘り起こそうと、当時のPTAが企画した。卒業生は現在15‐20歳。PTA会長だった半田晴男さん(55)は、懐かしさに浸る顔をみて「やって良かった」と満足そうだった。
=2008/04/06付 西日本新聞朝刊=