2007年06月11日

これをトンデモといわずして何という。



つーかですね、日本アニメが発展した時期と、コミケが隆盛した時期は異なるワケよ。


こんなトンデモ論がまかり通るのは、アニメ評論の敗北であると俺は言いたい。


何に怒っているかといえば、id:Nob-Kodera氏のコレだ。


ITmedia +D LifeStyle:知財推進計画が目指す「コンテンツ亡国ニッポン」 (2/3)



例えばアニメやマンガは、日本の重要な輸出コンテンツとして積極的な展開が望まれている分野だ。だがこの分野がここまで成長したのは、「コミケ」があったからであり、同人誌文化がもともと権利者から、「ま、いっか」と許容されてきたからである。その中から多くのクリエイターが産まれ、コンテンツとして成立するルートが出来上がっていった。



コミケが無くても、アニメ産業は十分成立しますよ。ポケモンや宮崎アニメがコミケ参加者によって支えられてますか?では人材の育成に役立っているか、といえばそれすら怪しいのが現実ですよ。


日本のアニメ産業が発達したのは、ひとえに良質なマンガ原作に恵まれていたからで、その素地を作ったのは「コミケの同人文化」などではない。「鉄腕アトム」や「鉄人28号」の時代にコミケはありましたか?現在ハリウッドで実写版が作成されている「マッハGoGoGo」は海外で成功した日本アニメーションの代表ですが、それは「コミケの同人文化」によって生み出されたものですか?「キャプテン翼」という作品によってコミケ(同人誌)の歴史は大きく変容しましたが、コミケで売られていた「キャプテン翼のやおい同人誌」は、キャプテン翼がヒットした世界中の国々に広まっていますか?


そもそもコミケで「マンガ同人誌」が普通に扱えるようになったのは、印刷費用が手ごろになった80年代後半からで、それ以前は「マンガ同人誌を刷る」とこは、本当に一部の人間に限られていたのですよ。(ゼロックス1枚100円だった時代を思い出せ)それ以前のマンガ志望者は、フツーに出版社に持ち込みをするしかなかったし、エロマンガ誌が増えてようやく持ち込み先が増えて4大少年誌(ジャンプ、マガジン、チャンピオン、サンデー)以外でもデビューができるようになった、ってのが80年代のエロマンガ誌ブームだったワケですよ。


テキトーこいてオタクに媚を売るのもお商売上必要かもしれんが、専門外のことにハンパに首を突っ込んでは欲しくないね。






hayashida2007 at 14:41トラックバック(0)  この記事をクリップ!

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