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ヘリウム生徒死亡 勝田工高業過致死容疑 教諭を書類送検へ |
2008/04/04(金) 本紙朝刊 第1社会 A版 23頁 |
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ガス吸引、注意怠る
ひたちなか市松戸町の県立勝田工業高校で昨年十月、同校三年の男子生徒=当時(18)=がヘリウムガスの詰まった袋を頭からかぶり死亡した事故で、県警は三日、当時生徒を監督する立場にあった同校の四十代の男性教諭を業務上過失致死容疑で立件する方針を固めた。同教諭を近く水戸地検に書類送致する。県警は、男性教諭がガスボンベにあった「吸引すると死に至る恐れがある」との内容の注意書きを見落とした点を重くみて同教諭の刑事責任を追及する必要がある、と判断した。ただ、教諭はこれまでの調べに対し「生徒が頭から袋をかぶるとは思わなかった」と話しており、県警はこうした事情に関する意見書も送検書類に添付するという。
事故は昨年十月二十五日夕、勝田工高敷地内で発生。同校電子機械科三年、石川仁志さん=当時(18)=が、文化祭の準備作業中に持ち場を離れ、作業場から約百b離れた通路で、ヘリウムガスが詰まった袋を頭からかぶった状態で死亡しているのを発見された。死因は酸欠による窒息死。
県警は、石川さんが他の生徒と接触した形跡がないことから、石川さん自ら袋をかぶり意識を失った事故とみて捜査を開始。生徒の監督に当たっていた男性教諭を中心に、学校側から事情を聴いていた。その結果、ガスボンベ本体に使用時の注意書きが明記されていたのに、男性教諭がこの注意書きを見落としたまま、生徒に作業させていたことが判明。生徒を死亡させる事故が起きたのが学校敷地内であった点も勘案し、立件の必要があると判断した。
男性教諭は昨年十月二十五日、ガスボンベに書かれた注意書きを見落としたためヘリウムガスの危険性について生徒に適切な指導を行わず、石川さんを死なせた疑いがもたれている。
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