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アナタの評価下げる“ビミョ〜語”

4月4日10時0分配信 日刊ゲンダイ


「マジっすか?」なんて若者言葉にはイライラさせられる。が、そんなアナタも他人をイライラさせる「ビミョー」な日本語を使っていたりするから、要注意だ。実は、中高年ほど危ないらしい。煮え切らないビミョーな言い回しで周囲の評価を下げている。

●部下はハッキリしない上司と思う
「『ウーン、微妙です』『ちょっとムリです』など、学生気分が抜けない新入社員の“ビミョー語”。何が言いたいのかはっきりせず、つい目くじらを立てたくなりますが、実は中間管理職も気づかないうちに使っていることが多い。他人事ではありません」
 こう話すのは、「つい口に出る『微妙』な日本語」の著者、濱田秀彦氏だ。企業内教育システムコンサルティング会社「ヒューマンテック」代表で、これまで5000人以上にスピーチを指導してきた。
「中間管理職は部下に指示し、上層部からの指示を仰ぐ立場。間に挟まってキュウキュウとする役回りなので、知らない間に当たり障りのない発言を繰り返す。何事も結論づけず、曖昧にしておくことは楽で角が立たないと錯覚しますが、上からは頼りないヤツ、下からははっきりしない上司と思われる。力量不足のレッテルを張られてしまいますよ」
 ビミョー語は昔からあるし、ナアナアの日本企業では当たり前のように使われてきた。ところが、最近は通用しない。あまりに非常識な若者言葉のせいで、みんながビミョー語にも敏感になってきたからだ。
「ビミョー語は頭の中にしまっておく“独り言”です。ビジネスライクでドライな関係の職場では、曖昧なビミョー語は誤解を招くだけ。自戒したほうがいい。どんな発言もオブラートに包むことなく、相手の立場に立って物事を考え、潔く具体的に話そうと心がけることが大切です」
 ビミョー語なしに大人の会話は成立しないが、他人にどう聞こえ、どう響くかぐらいは、一度考えてみてもいい。もしかしたら、他人を不快にさせているかもしれない。「人のフリ見てわがフリ直せ」だ。

●「〜するべき」「何度も申しますように」福田首相が反面教師だ
 それでは、どんな言葉が他人を不快にさせる可能性があるのか。
 福田首相の発言なんて、まさにそれだ。先月27日の道路特定財源見直しに関する緊急会見では「提示すべき」「やるべき」「使うべき」など、8回も「べきべき」言っていた。
 あらゆる動詞の語尾と合体し、「義務」を強制する「べき」という力強い2文字。一見、説得力があるように見えるが、なぜそこまで力む必要があるのか。よく分からない場合が多い。
 ムッとするビミョー語の「(何度も)申し(上げ)ますように」も、福田首相の十八番。こちらは11回。「何度も言わせるな」とイライラする気持ちが見え隠れする。理解力に乏しい相手に対する発言で、当然、相手はバカにされたように感じる。嫌みなヤツという印象を与えかねない。
 国民の反感を買うのも当然で、サラリーマンは反面教師にしたほうがいい。

◆濱田氏監修「中高年世代が多用するビミョー語」

【曖昧系】
●「ウーン、微妙だな」
これだけでは何がよくて何が悪いか不明。例えば「費用対効果が明確で全体的にはいい。あとはこの部分をイラストにした方が説得力が出るだろう」などと、評価する点、改善すべき点を具体的に指摘する
●「難しいな」
返事になっていない。ただ単にめんどうくさがっている、もったいぶっているといった印象に。無理ならばその理由をきちんと説明し、どうすれば可能になるのか提案する。可能性があるなら「難しいけどやってみるよ」と回答
●「〜かもしれない」
歯切れの悪い印象を与えるだけ。「いつも指示があいまい」と部下から嫌われ、上司からは頼りないと思われる。「私はこう思う」と、自分の意見を明確に伝える
●「ちゃんと、アレしとけよ」
アレって何だ? アレだけでは何をすればいいか分からない。仕事以前に訳が分からない人と思われる。「ちゃんとチェックしておけよ」などと具体的に考えてから発言を
●「誰が悪いとは言わんが」
間違った思いやり。特定の人物を責めるわけじゃないと強調するほど、嫌みに聞こえ、当事者以外も不愉快な思いをする。ヘタな前置きはしないに限る

【高飛車系】
●「〜するべきだ」
力強いが独善的な主張で反応に困る場合が多い。「そうあらねばならない」と思っているのは、おおむね言っている本人だけ。「オレはそうしたほうがいいと思う」と言われたほうが素直に聞き入れられる
●「何度も申しますように」
理解力に乏しい相手に、やんわりとイラ立ちの意を伝える。煙たがられるばかり。「同じ話の繰り返しで恐縮ですが」とすれば、不快感を与えない
●「オレの若い頃は……」
「昔はよかった(大変だった)」も同様。相手が共有していない経験や武勇伝を持ち出しても共感できない。世代が違う。昔話で楽しむのは同年代に限定。せめてオチをつける
●「〜に決まってる」
いつダメと決めたのか不明確。理由も説明せず、力で押し切ろうとすれば、下の人間はついてこない。ちゃんと理由まで説明する
●「〜ってものはだね」
「仕事ってものは」「人生ってものは」など、やたらと大風呂敷を広げた抽象論。「教えてやっている」つもりだろうが、聞かされるほうは苦痛なだけ。具体的なアドバイスができないなら、使うべからず
●「要は」
いちいち話をまとめたがるのは、うっとうしいだけ。話をまとめる力がない、的外れなことを言うタイプの人が多用する場合も。まずは聞く努力をして、まとめてから返す

最終更新:4月4日10時0分

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