【ニューデリー支局】インド北部ダラムサラにあるチベット亡命政府は29日、中国チベット自治区ラサで同日、数千人規模の新たなデモが発生したとの情報があると明らかにした。ロイター通信は中国の治安部隊が同日、ラサの一部を封鎖したと報じた。事実なら、区都ラサは依然、平穏を取り戻していないことになる。
亡命政府によると、29日午後2時(日本時間同3時)ごろ、ラサ中心部のラモチェ寺やジョカン寺の付近にチベット人が集まり、数千人規模でデモを始めた。亡命政府の報道官は「かなりの数が集まったようだ。外交官団の訪問に合わせたものだろう」と語った。
日本の和田充広公使ら北京駐在の15カ国・機関の外交官が29日まで2日間、ラサ入りし、暴動現場などを視察していた。
毎日新聞 2008年3月30日 1時48分