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岩泉、外科医不在に 救急医療に影響も


 岩泉町の済生会岩泉病院(柴野良博院長)は、外科の常勤医師が1日から不在となった。同町では唯一の外科医だっただけに、救急医療への影響が懸念される。

 外科の常勤医師1人が同日付で岩手医大大学院に戻った。今後は内科医の柴野院長を含む内科医2人、脳外科医1人、小児科医1人の計4人の常勤医師体制となる。

 岩泉消防署によると、昨年4月から今年3月までに岩泉病院に救急搬送した件数は283件。救急患者について同院は、極端に危急な場合は受け入れたいとしているが、明らかに外傷患者とみられる場合、宮古市の県立宮古病院に搬送するよう岩泉消防署に要請している。

 外科外来患者については、派遣医師2人で週2回の受診日を確保する。入院患者に影響はないという。

 同院は、県内外の病院などに外科医の応援を要請する方針。柴野院長は「本当はどんな患者も受け入れたいが、この時代に専門外のことをさせるわけにもいかない。医療の質が下がることはない」としている。

(2008/04/02)

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