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町民300人書類送検 選挙でハム受け取った疑い

2008年04月01日11時23分

 2月17日に投開票された徳島県の藍住(あいずみ)町議選で、票の取りまとめなどの見返りに当選した町議からハムの詰め合わせを受け取ったとして、徳島県警が同町内の有権者306人を公職選挙法違反(受供与)の疑いで徳島地検に書類送検していたことがわかった。

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 県警によると、書類送検されたのは、同町議の木内真三郎(きのうち・しんざぶろう)被告(72)=公選法違反(買収など)の罪で起訴=から07年11月下旬、ハムの詰め合わせ(4700円相当)を受け取ったとされる町民。木内被告は約420万円をかけて約900個を発送したとされ、受け取りを拒否したり、返品したりした人を除く306人が3月中に順次書類送検されたという。同町の有権者は約2万6千人で、30人に1人がハムを贈られ、85人に1人が受け取った計算だ。

 警察庁によると、98年以降の統一地方選と衆参の国会議員選に限ると、一つの選挙違反事件で検挙された人数が3けたに達した例はないという。

 同町議選は今回、定数が20から16に削減されたなかで、17人が立候補する少数激戦になっていた。木内被告は688票を得て9位で3選していた。

 同町は70年代半ばから80年代にかけて、三木武夫元首相と後藤田正晴元副総理の派閥に分かれ保守同士が激しく対立した「阿波戦争」の中心地。きっかけとなった74年の参院選では、徳島選挙区(1人区)で田中角栄首相(当時)の派閥で自民党公認の後藤田氏と、三木派の現職で藍住町を地盤とする久次米健太郎氏の一騎打ちとなり、両陣営から計509人が選挙違反容疑で立件される事態となった。

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