オーマイニュースのこの記事を見ると、「共産主義」と「共産主義国家」ってのを取り違えているような人たちがまだまだ、この日本には多いんだな、ということがよくわかる。
人間の社会ってのは、そうそう単純じゃないから、「理想」を求める過程で、間違いなんか一杯出てくる。でも、その「間違い」があるから「共産主義全部がダメ」というのは、「資本主義にはいろいろな弊害があるから、資本主義国家はみんなダメ」というのと、全く同じ論法だね。
でまぁ、シアワセな世代に生まれたヤワな人たちなんだと思うが、なんでも世の中は理論通りに「簡単に」作ることができる、なんて信じているらしい。
いや、モノを作ってみればわかるけど、理論はあってるのに、理論通りにいかないこと、なんて山ほどある。世の中は既知のものだけでできているわけじゃないんだかから。
「共産主義の理想は認めるけど、現実的じゃないから、やらない」ってのは、要するに自分は怠惰な人間です、バカです、と告白しているようなもの。あるいは「努力」なんてものは薬にもしたくない、っていうとんでもない楽観主義の人なのかも知れない。そういうキ●タ●を持ってない奴はどこにでも転がってるけどさ。
理想と現実。そして、そんな理想はできないから現実でいこう、って人は要するに行き先を持たない船が航海してるようなもの。広い海の中でノタレ死ぬのがきっと好きなんだね。いや、それが好きなら止めないけど、ぼくはそうやって死にたくはない。
理想は理想。現実につぶされるようでは理想とは言わない。
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