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「営業権保障せよ」 売春街の女性がデモ

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 「営業権を認めて」「われわれはまだ生きている」

 ソウル市城北区下月谷洞のアパート工事現場前で31日午前、赤い野球帽を被り、顔をマスクで覆った女性300人余りが片道2車線の道路を占拠してデモを行った。マスクから垣間見える目は二重まぶたで派手なマスカラを施していた。

 デモを行ったのは通称「弥阿里(ミアリ)」と呼ばれる売春街「下月谷洞性売買集結地」で働く女性たちだ。1月に始まったアパートの建設工事で売春街への入り口が閉鎖され、営業が大きな打撃を受けたため、補償対策を求めるデモを決行した。

 アパート工事の開始に伴い、売春街に通じる通路2カ所はアパートの敷地内に含まれる形で消えた。また、アパート団地と住宅地には粉じんと騒音を避けるための高さ8メートルのフェンスも設置された。

 集会を率いた「性売買集結地自律浄化委員会」の委員長(61)は「これまで客が主に利用していた大通り沿いの入り口が塞がれ、高い塀もできたため、客はわれわれ(の店が)なくなったと勘違いしている」と訴えた。

 ただ、彼らの「営業」は違法だ。特に2004年9月の性売買特別法施行で、買春側の男性も処罰されるようになった。しかし、最盛期に300軒あった風俗店は100軒余りに減ったとはいえ、店は依然として「営業中」だ。

 デモ参加者のLさん(45)は「顔を知られて良いことなどないわれわれが通りに出てくるのはよほどのことだ」と不満を語った。以前は月に300万ウォン(約30万2000円)あった収入も今年1−2月は電気代を払うのがやっとだという。6年間働いてきたという女性(32)は「自慢できる職業ではないが、ここはわれわれが生計を立てている職場だ。目標に向かって走り続けてきた人生がアパート工事のせいで危うくなった」と話した。

 同日午後3時まで予定されていた集会は、委員長が「いったん解散」を宣言し、正午すぎに終わった。しかし、アパートの施工業者は、集会参加者の金銭的補償要求を拒む姿勢を守っており、問題解決は容易ではない見通しだ。

 現場で警備に当たっていた鍾岩署関係者は「生計が立たないと不満を述べる人を人間的に理解できないわけではないが、売春街は明らかに違法だ」とクギを刺した。

キム・ギョンファ記者



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