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政治3月31日18時22分更新
思いやり予算も期限切れ 藪中氏、早期承認訴え

 在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)は31日で現行特別協定の期限が切れ、4月1日から予算執行の根拠がない「空白期間」となる。この間、米側が米軍基地の光熱水料などを立て替える。政府は4月中旬までに新協定案の国会承認にこぎ着け「日米関係への影響を最小限にとどめたい」(外務省幹部)考えだ。

 藪中三十二外務事務次官は31日の記者会見で、新協定案に関して「日米安保体制の円滑な運用に不可欠だ」と早期承認の必要性を訴えた。

 与野党は2日の衆院外務委員会で新協定案を採決することで既に合意。与党側は3日にも衆院本会議で可決し、野党が多数を占める参院に送る方針だが、民主党は依然対応を決めていない。新協定案は憲法の規定で衆院議決が優先されるものの、参院での審議が長引けば国会承認が5月にずれ込む可能性がある。

(初版:3月31日18時22分)
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