壮絶 32日間!
国連本部前ハンガーストライキが終わりを告げる
国連事務次官の要求受け容れにチベット青年会議が中止を宣言
(ニューヨーク)5月3日4時30分、チベット青年会議はキャロライン・マクアスキー国連事務次官の訪問を受けて、国連前で無期限ハンガーストライキの中止を宣言した。マクアスキー国連事務次官はハンガーストライキ参加者たちに、国連が要求している諸問題を綿密に進めていくと確約した。 今年4月2日から、チベット青年会議のメンバーの3名、ドルマ・チョペル氏(チベット青年会議中央委員会メンバー)、ギャッツォ氏(ガントク・チベット青年会議委員会役員)、ソナム・ワンドゥ氏(ニューヨーク・チベット青年会議メンバー)は、ニューヨークの国連本部前でハンガーストライキを開始した。
チベット青年会議は、その3名のチベット人の勇気と忍耐に敬意を表し、彼らの行動はチベット人たちの権利を取り戻すため苦闘の続行を鼓舞するものである。
ハンガーストライキ参加者たちは、チベット亡命政府内閣、及び亡命チベット代表者議会(亡命チベット人の国会)からもメッセージを受け取り、大変に感動した。 国連は我々の要求すべてをまだ真剣に取り扱っているわけではないが、世界中の個人、各国政府・議会、NGOからの訴えやメッセージに敬意を表したい。現時点でこのハンガーストライキを中止はするが、チベット青年会議指導部はチベット人たちの公明正大で当然な権利である要求がかなえられるようこれからも行動を続ける覚悟だ。 ベルトラン・ラムチャラン国連人権弁務官代理は、今年4月13日におけるチベット青年会議との対話で、有能な部下にチベットにおける人権問題を追及させると約束し、トゥルク・テンジン・デレク、パンチェン・ラマ、そしてチベット人政治犯一般の諸事例を挙げ、国連人権弁務官事務所がとった仕事内容を説明した。
チベット青年会議は、日本の国会議員有志で構成される「チベット問題を考える議員連盟」、「チベットのための英国国会議員の会」、「チベットのための欧州議会インターグループ」、ドイツの「フレンドリヒ・ニューマン基金」、ネパール人権団体、そして世界のさまざまな地域のチベット支援団体からのメッセージに心より深く感謝の意を表したい。 また、中国の民主活動家ハリー・ウー氏、中国民主前線から支援メッセージを受け取り、大いに励まされた。台湾の支援団体などからも有り難いメッセージを受け取った。 以上のように、進展を鑑み、さらに我々がチベット人たちのための正当な扱いを獲得するという闘いが前進したという事実を考慮に入れ、チベット青年会議はハンガーストライキを中止することにした。マクアスキー国連事務次官自らがハンガーストライキ参加者たちにジュースを手渡し、絶食が中断された。 しかし、チベット内の状況はゆゆしい事態が続いている。チベット内のチベット人たちは日々、命がけでチベットの自由のために努力している。もし我々が早期の回答を見つけることができなければ、チベット人たち、そして我々の国チベットのアイデンティティーそのものが消滅する危機に瀕することになる。チベット青年会議は、すべてのチベット人が正当な権利を享受できるようあらゆる努力を行っていると自負している。ニューヨークでのハンガーストライキは終わったが、チベット青年会議のチベットのための闘いが終わったわけではない。チベットの自由と独立をふたたび我々が獲得するまで、チベット青年会議は闘いつづける。 |