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9月にメーン事業 ゴールドベルク氏しのぶ音楽祭、新名称を決定

2008年03月29日

9月にメーン事業 ゴールドベルク氏しのぶ音楽祭、新名称を決定

 晩年を立山山麓(さんろく)で過ごした世界的バイオリニスト、故シモン・ゴールドベルク氏をしのぶ音楽祭の第一回実行委員会が二十八日、富山市堤町通りの北陸銀行本店で開かれた。名称を「とやま室内楽フェスティバル−イン・メモリー・オブ・シモン・ゴールドベルク」に決定。九−十月に同氏ゆかりの演奏家を招き、セミナーを魚津市、コンサートを富山、高岡市で開く。同実行委員会主催、県、北日本新聞社、北日本放送共催。

 昨年秋に県内で開いたシモン・ゴールドベルク記念音楽祭の成果を継承する。若手演奏家の育成に加え、出前演奏会など音楽の幅広い普及にも取り組む。堤剛桐朋学園大学院大学長、ピアニストの大木裕子さんらでつくる音楽顧問会議を新設し、バイオリニストの小林健次同大教授を音楽アドバイザーに迎える。

 メーン事業は九月二十二日、魚津市の新川学びの森天神山交流館で始まる室内楽セミナーで開幕。高岡文化ホールや富山市民プラザ、県立近代美術館などで指導陣によるコンサートを開くほか、セミナー受講生による演奏会もある。

 五月にも同氏のまな弟子、ニコラス・キッチンさんらでつくる弦楽四重奏団が県立中央病院などで出前演奏会を開く。富山のイメージを取り入れたロゴマークも決めた。

 事業は県と富山、魚津両市からの助成金、企業や個人の寄付金などで運営。四月から受け付け、支援者に演奏会への招待など特典を設ける。

 実行委で高木繁雄委員長(北陸銀行頭取)は「昨年までの実績を踏まえ、次のステップへ飛躍したい」と語った。

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