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祝い金:矢祭町長、「地元の慣習」で当選町議に 公選法違反の疑いも /福島

 議員報酬に全国初の日当制を導入した矢祭町の町議選(23日投開票)で、古張允(まこと)町長(67)が当選者数人に、現金入りののし袋を渡していたことが25日分かった。古張町長は「町長選で当選祝いをもらったので返そうと思った。地域の慣習だった」と語った。県警は、町長と町議による当選祝い金のやり取りが公職選挙法違反(公職候補者等の寄付)の疑いがあるとみて、調べる方針。

 古張町長によると、23日夜に当選者10人のうち8人の自宅を回り、6人に現金入りののし袋を渡そうとした。4人には断わられ、2人に私費で3万円と1万円をのし袋に入れて渡した。古張町長が昨年4月に初当選した際、当選祝いを受けた現金と同額を返したという。古張町長は「義理を返そうという気持ちが強く、うっかりしていた。町民や議員に迷惑をかけた」と釈明。自身の進退については「結論を出す時期ではない」と語った。

 のし袋を受け取った2人はともに「24日に現金書留で返送した」と話した。また別の当選者も「町長がのし袋を置いていったが、24日に現金書留で返送した」と話したが、古張町長は「渡したのは2人だけ」としている。

 今回の町議選では日当制導入を受け、陣中見舞いや当選祝いを受け取らない「クリーンな選挙」を候補者同士が申し合わせていた。現金の受け取りを断ったある当選者は「クリーンとは程遠い議員懐柔策。長としての姿勢に問題があり、責任をきちんと取るべきだ」と批判した。【和泉清充、松本惇】

毎日新聞 2008年3月26日 地方版

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