記事評価機能とコメント欄への一考察
“ゼロ点攻撃”には傷つきますので……
【記事評価機能について】
周知のように、「オーマイニュース」では記事に対する評価機能(以下、スライド評価)があります。記事の下にスライドがあって、会員登録した市民記者は0点~10点、会員登録していない一般読者の方は、0点~1点のレンジで投票できる仕組みです。
市民記者が0点~10点の幅で点数をつけるには、ログインする必要があります。ログインした場合は、その情報がシステムに記録されるでしょうから、1回のみの投票になります。ところが、一般読者が投票する場合(市民記者であってもログインしない状態の場合)、同一人物が何度でも(0点~1点の幅で)投票できてしまう、システム上の問題点を抱えています。
スライド評価には、評価の累積点数と、投票人数が表示されます。この投票人数の表記が曲者です。
はじめに0点評価が続いたりしますと、人数だけが増えて点数は0のまま、という、執筆記者にとっては、かなり痛い状態に陥ります。その後、実点数が入ったとしても、投票人数より、評価点数が少ないということは、確実に0点評価をした人がいる、という証(あかし)になります。
0点評価とは何か。
評価しないならば、評価欄に投票しなければいいわけですから、あえて0点評価を下すということは、よほどその記事(あるいは、もしかすると記者その人?)を評価したくない、気に入らない、という意志表示なのでしょう。ま、私自身も、これはどうにもこうにも、と思うときは0点投票をしていますから、大きなことは言えないのですが……。
一方、会員登録している記者であれば、1人で10点評価まで可能です(1回のみですが)。0点評価が続いたとしても、1人が10点投票すれば、たちまち形勢逆転です。システム上、もちろん執筆記者自らが、10点の自己評価を投票することも可能です(編集部に確認済み)。
スライド評価の点数は、非登録者は0点、1点の2種類だけなのに対し、登録記者は0点~10点まで11段階あります。ある人にとっては、1点、2点、3点でも評価したつもりで投票するでしょうし、またある人にとっては10点満点のたった3点じゃないか、という受け止め方で投票します。
そこで提案ですが、
1. システム上可能なら、自己評価投票はオミットする
2. 登録記者であっても、最高評価を5点(10点は多すぎ)とする
3. 投票人数の表記を廃止する(これによって0点投票は無意味となり、評価は累積点数のみとなる)
としてみてはいかがでしょうか。
【無意味なコメントの評価欄】
上記、記事評価とは別に、コメント欄でも1件づつ、5段階の評価欄があります。これはいったい何のためなのか、意味不明でありますし、実際に数字を入れているコメンテーターもほとんどいません。デフォルトの「3」の表示のままです。
つまり無意味であるだけでなく、現実に何の機能もしていないのです。こういうものは目障りなだけで、廃止すべきだと思います。
【コメント欄の活性化を】
オーマイニュースは、創刊当初において、コメント欄がかなり炎上したことがありました。おそらく、そのトラウマからだと思うのですが、直近のコメント、あるいは賑わっているコメントについての表示欄は、現在ありません。つまりトップページからは、今どの記事がコメントで賑わっているのか、見ることはできないのです。確か、当初は「今この記事が論争中です」というようなコーナーがあったように記憶します。
オーマイニュースも創刊2年目にかかり、もうそろそろコメント欄も成熟してきています。コメントが白熱している記事、あるいは直近にコメントがついた記事は、積極的に表示すべきではないでしょうか(これによって過去の記事を掘り起こしたりもできます)。読者もおそらくそういう記事にアクセスしたいと思います。それが、サイト全般の活性化にもつながるのではないでしょうか。
以上、記事評価欄、コメント欄についての一考察を提起したいと思います。
(市民記者編集委員 2007年12月-2008年2月)
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