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「仏様を侮辱」 僧侶有志が遷都キャラクターの再考要請

2008年03月27日23時31分

 賛否を呼んでいる平城遷都1300年祭(2010年)のマスコットキャラクターについて、地元奈良の僧侶有志が27日、「仏様の頭に鹿の角を生やし、侮辱している」として、再考を求める意見書を県などでつくる同祭の事業協会に提出した。

イラスト

平城遷都1300年祭のマスコットキャラクター

 意見書を出したのは、奈良市と周辺の寺院の僧侶20人でつくる親睦(しんぼく)団体「南都二六会(なんとにろくかい)」(会長=橋本純信・十輪院住職)の有志。橋本会長は「眉間(みけん)の白毫(びゃくごう)(白い巻き毛)や長い耳は仏様の特徴そのもの。仏様をちゃかしているようで、違和感、嫌悪感がある。これが印刷されたポスターや案内物は境内には置けない。県外の仏教団体にも私たちの主張を広めていきたい」と話した。

 事業協会は「内部で検討する」と応じたものの、「キャラクターは仏ではなく架空の童子。今のところ再考の意思はない」と、従来の姿勢を崩さない構えだ。

 キャラクターは彫刻家の籔内佐斗司・東京芸術大教授の作品で、2月に発表された後、インターネットやマスコミで話題になり、愛称募集には全国から1万4000件超の応募があった。愛称は4月中旬に決まる。

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