福島放送局

2008年3月27日 12時41分更新

南会津唯一の助産院存続へ


南会津地方では医師の退職により病院でお産ができない事態になっていますが、医療法の改正で存続が危ぶまれていた地域で唯一の助産院が会津若松市の病院と連携することで存続できることが決まりました。

存続が決まったのは南会津町の「中嶋助産院」です。
「中嶋助産院」は南会津地方で唯一の助産院で、地元の県立南会津病院が医師の相次ぐ退職により今月から出産に対応できなくなったことから、この地方ではお産ができるただ一つの施設となっています。
ところが、医療法の改正で来月1日以降、緊急時に妊婦を搬送する先の確保などが義務付けられ、存続が危ぶまれていました。
こうしたなか、産婦人科を持つ複数の病院と交渉を進めた結果、このほど会津若松市の民間病院、「会津中央病院」との間で緊急時の受け入れ体制などの条件を整えられる見通しとなり存続できることが決まりました。
中嶋助産院を運営する小林康乃さんは、「医師不足のなかお産を手助けする助産師として今後も地域の人たちのために頑張っていきたい」と話しています。