知事選で初当選し、潮谷義子知事と会談する蒲島郁夫氏(左)

知事選で初当選し、潮谷義子知事と会談する蒲島郁夫氏(左)

 知事選で初当選を決めた蒲島郁夫氏は25日、県庁で潮谷義子知事と会談し、県政課題や今後のスケジュールなどについて意見交換した。8年前の知事就任を機に蒲島氏と親交を深めている潮谷知事は「お疲れさまでした。職員と対話を深め、知恵を出し合ってかじ取りしてほしい」とエールを送り、蒲島氏は「走れるだけ走ります」と意気込みを語った。

 会談は約2時間、非公開で行われた。川辺川ダム問題では、蒲島氏が9月議会で事業推進か中止を表明をする方針を説明。潮谷知事は「頑張ってください」と述べた一方で、「あまり時間に縛られるのも心配ですね」と短期間での態度決定に対する懸念も伝えたという。

 潮谷知事は、政策理念として掲げてきた「パートナーシップ」「ユニバーサルデザイン(UD)」の継承も要望。蒲島氏は「そのつもりです」と答えた。職員人事では、4月1日付の定期異動は課長級以下にとどめ、16日の蒲島氏就任後に幹部人事を行う方針を確認した。

 会談後、蒲島氏は「就任後どうすべきかを考えると、時間が非常に限られている。時間の貴重さを感じた」と表情を引き締めていた。


=2008/03/26付 西日本新聞朝刊=