女性に金要求、腹部刺す 福岡・城南の社員寮2008年03月26日00時13分 25日午後6時25分ごろ、福岡市城南区鳥飼4丁目の建設会社社員寮の敷地内で、女性が腹部から血を流して倒れていると、寮の住民から110番通報があった。福岡県警によると、女性はナイフのようなもので腹部など数カ所を刺されていたが命に別条はなく、「知らない男に金を要求されて刺された」と話しているという。県警は強盗致傷事件として現場から逃げた男の行方を捜している。
調べでは、倒れていたのは寮に住む社員の妻で、別の会社に勤める女性(31)。寮の西側を通る市道を歩いて帰宅中、寮まで約10メートルの路上で向かって歩いてきた男に「お金」と言われ、刺されたらしい。寮に逃げ、インターホンで隣室の女性に助けを求め、病院に運ばれた。近くの住民によると、寮1階の入り口付近に大量の血だまりができていたという。 刺された現場近くに女性のバッグが落ちていたが、奪われたものは確認できておらず、凶器も見つかっていない。逃げた男は20代くらいという。 現場は大濠公園(同市中央区)の南西約1キロにある住宅街。県警は発生から約3時間後に緊急配備を解いたが、同様の事件を警戒して現場周辺のパトロールを強化している。 現場近くに住む主婦(80)は茨城県土浦市の8人殺傷事件を報じるテレビニュースを見ている最中、事件を知った。「日本国中怖いなあと思った。戸締まりをしっかりしないといけない」と語った。 近所のマンションに住む女性は「助けて」という悲鳴を聞いたという。「パトカーが何台も来て、ただごとではないと思ったが、まさか強盗事件とは……」。刺された女性が介抱されているのを見たという主婦(47)は「この辺は夜は人通りも少なく、街灯も暗い。ひとごととは思えない」と話した。 現場のそばにある市立鳥飼小学校は25日から春休み。公務員の男性(53)は「容疑者が捕まっていないから保護者は心配だろう」と案じた。同校にわが子が通う主婦(36)は「学校のある日だったら、子どもたちが現場付近にいたかもしれない。とても怖い」と不安そうだった。 PR情報この記事の関連情報社会
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