天下り先へは98%が随意契約 総額5兆6839億円2008年03月25日09時09分 中央省庁が外郭団体や企業など天下りを受け入れている法人に06年度に発注した事業のうち、競争入札によらない随意契約が約5兆7000億円分に達し、全体の約98%を占めたことが衆院調査局の調べで分かった。政府は06年、競争入札への切り替えを各省庁に指示したが、徹底が不十分だった実態が浮かび上がった。 この調査は国政調査を補う予備的調査制度に基づき、民主党が06年度に続いて昨秋に要請。所管する公益法人や民間企業も含め、中央省庁からの再就職者がいる法人を対象とした。調査結果によると、天下りした国家公務員は、07年4月現在で4696法人に2万6632人いた。 また、天下り先法人に各省庁が06年度に発注した500万円以上の事業の契約総額は5兆7806億円。その98.3%の5兆6839億円分が随意契約だった。 同年度上半期の数字だけを調べた前回調査の結果も98.3%。政府は旧防衛施設庁の談合事件を受け、06年6月、業者選定や価格決定の不透明さが批判される随意契約を原則として競争入札にするよう指示したが、同年度下半期も切り替えは進まなかったことになる。 省庁別では、随意契約の金額は財務省の2兆9323億円と防衛省の1兆4011億円が突出。随意契約の割合は文部科学省99.97%、財務省99.94%となっている。 PR情報政治
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