北九州市八幡西区で04年に起きた殺人放火事件で、片岸みつ子被告(60)を無罪とした5日の福岡地裁小倉支部判決を受け、日本弁護士連合会(平山正剛会長)は6日、拘置所の代わりに警察留置場を使う「代用監獄制度」を批判する会長談話を出した。
片岸被告が警察留置場の同房女性に語ったとされる「犯行告白」を基に逮捕・起訴した捜査手法について「捜査と留置が一体となって被告の自白獲得のために機能した典型例」と指摘。「国は今こそ代用監獄廃止に向けて具体的な一歩を踏み出すべきだ」と主張している。【森本英彦】
毎日新聞 2008年3月6日 21時19分