南海ホークスと福岡ダイエーの復刻ユニホームを披露した川崎(左)と杉内=ヤフードーム
ソフトバンクは18日、今季交流戦での阪神戦で、南海時代とダイエー時代の復刻モデルユニホームを着用すると発表した。ホークス誕生70周年および福岡移転20周年記念事業の一環。5月24日のヤフードームでの試合は93年から04年まで使用したダイエー、6月6日の甲子園での試合は59年から68年まで使用した南海バージョンを着用。いずれも阪神を倒して日本一に輝いた当時の“縁起物”だ。
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縁起のいいユニホームで虎を食う。緑色のラインが肩から袖に引かれた伝説の南海ユニホーム。ダイエーのユニホームは背番号部分などのオレンジが映える。虎を倒して日本一に輝くなど、数々の栄光を手にした戦闘服が阪神戦で復活する。
ダイエーのものはヤフードームで披露。さらに、敵地・甲子園でも南海ユニホームで虎をのみ込む算段だ。同球団広報室は「ダイエーのときの03年、南海のときは64年に日本シリーズで阪神に勝ち日本一になった歴史のあるユニホーム」と説明。「南海は関西でしたから、ファンだった方でまだユニホームをお持ちなら、タンスの奥から引っ張り出して甲子園に来ていただけたら」とPRした。
会見でモデルを務めたのは、03年の日本シリーズから昨年の交流戦まで7戦5勝と虎キラーぶりを発揮している杉内。「2003年は日本シリーズでMVPになった年。このユニホームには愛着がありました。あのときの思い出が浮かびますね」とニヤリ。南海のユニホームを着た川崎も「ホークスの歴史の重みが詰まっている。すごくやる気が出てくる」とテンションを高めた。
ホークス誕生70周年、福岡へ移転して20周年の節目の年。開幕前にして、早くも交流戦での虎退治へ思いを強くする。鷹が虎に勝ち、そのままの勢いで日本一へと舞い上がる。