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岡本太郎の巨大壁画、東京・渋谷へ

2008年03月18日18時47分

 芸術家の岡本太郎が、原爆の炸裂(さくれつ)した瞬間を描いた幅30メートル、高さ5.5メートルの巨大壁画「明日の神話」の恒久設置場所が、18日、東京都渋谷区に決まった。渋谷駅のJR線と京王井の頭線の間の連絡通路に展示される。所有する岡本太郎記念現代芸術振興財団が寄贈先を探すなか、渋谷区と広島市、大阪府吹田市が名乗りをあげ、争っていた。この日開かれた同財団の理事会で決まった。

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岡本太郎作の壁画「明日の神話」=東京都江東区の都現代美術館で

 選考理由について同財団は「1日30万人が行き交う場所で、施設や設置費の課題が解決済みであるなど、総合的に高い評価を得た」と説明。渋谷区の桑原敏武区長は「平和への想(おも)いを強く持ち、発信し続けることが私たちの使命と決意を新たにしている」とのコメントを出した。

 「明日の神話」はメキシコで制作された後、行方不明になっていたが03年に見つかり、同財団が修復。「太陽の塔」とともに岡本太郎の代表作とされる。

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