empro は OhmyNews 編集部発の実験メディアプロジェクトです(empro とは?)。
Free TIBET! チベット弾圧に抗議するデモの現場そして「中立」になれなかった私朴 哲鉉(2008-03-22 19:20)
「FREE TIBET!」「チベットに自由を!」を叫んだドルマさん(撮影:萩原浩介) 3月10日以来続いている中国政府によるチベット弾圧に抗議する集会が3月22日、東京の六本木と中国大使館前で開かれた。オーマイTVはその様子をネットを通じてライブ配信した。以下は、配信しながら私が感じた、とても私的な体験記である。というか、私はどうしても中立的に書けないことを理解していただければ幸いである。 【ライブ配信した映像】チベット武力弾圧に対する抗議デモをみる 中国大使館前には、政治団体「新風」の主導で集まった100人強の参加者たちが「チベット弾圧をやめろ!」、「シナ人出て行け!」、「福田、池田は退任しろ!」などと主張した。 六本木での街頭行進。参加者数は、1000人強(撮影:橋爪明日香) 途中で参加した人、行進を見ていた一般人が飛び入りで参加する姿も見えた。日本で数々のデモを見てきた私だが、 このような経験は始めてた。いつも神経質的だった警察もなぜか穏やかな感じがした。 事務所に帰ってきてライブ配信した映像と、その後撮った参加者たちのインタビュー映像(撮影:橋爪明日香)をみた。先頭で叫んでいたチベット人のドルマさん(33、女性)がたどたどしい日本語で「中国人はいやではないです。そのシステムが…。流れている映像を見ると本当に心が痛みます。いち早くチベットを解放してほしい」と答えている。 そういえば、彼らが行進中に叫んだ主な言葉は「FREE TIBET」と「チベットを自由に!」だった。中国を罵倒するようなコールがあまり聞こえてこなかったのは偶然だろうか。21日、オーマイTVが取材したダライ・ラマ法王日本代表部事務所のルントックさんも中国政府が外交・防衛に全権を持つことには、なんら異見もなかった。 今行われているチベット弾圧をやめて「チベットを自由にしてほしい」だけである。たくさんの中国専門家たちやマスコミが「相好理解と対話」を言及しているが、総人口600万人の中120万人を殺されたチベット側に、今も殺し続けている中国政府との「相好理解・対話」に出よう!」と求めるのはあまりにも残忍ではないか。 3月22日、東京で行われた集会の様子を動画で配信した。ぜひご覧いただきたい。 【動画】 FREE TIBET in tokyo(5分13秒) |