政治

知事、不参加を表明 米兵事件抗議、あす県民大会2008年3月22日

被害者への配慮などを理由に県民大会への不参加を表明する仲井真弘多知事=21日夜、県庁

 仲井真弘多知事は21日夜、23日午後2時から北谷町野球場前広場で開催される「米兵によるあらゆる事件・事故に抗議する県民大会」(同実行委員会主催)への不参加を決め、大会実行委員会代表に伝えた。県庁で記者団に対し「出席は見送ることにした。契機となった事件の被害者と家族をそっとしておいたらどうかという判断が第一だ」と理由を説明。超党派でないことも理由に挙げた。
 大会のスローガンについては「私が言っているのとほとんど同じ」と意義には理解を示した。「(スローガンの)人権の問題、基地の整理縮小、日米地位協定改定の問題、再発防止などきちっと考えを表明することも重要だ。(被害者への配慮と)どちらも大事だ。両方が同時に成り立たないから時間がかかった」と態度表明が遅れた理由を説明した。
 地位協定については「人権や環境について抜本的な追加や改正がどうしても必要で、改正に向けて取り組みたい。何らかの形で県内各界各層の協力を得なければならないとの思いを新たにしている」と強調、9月にも実施する訪米前に別の形で県民の訴えを集約したい考えも示した。
 知事不参加の影響を問われ「われわれも米軍人の事件・事故根絶をあらためてしっかりと取り組む点はかねて申し上げている。そんなに影響はあるか」と述べ、影響は少ないとの認識を示した。


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