日本マクドナルド(東京都新宿区)の東京都内の元店長4人が21日、管理監督者扱いされて払われなかった残業代など総額約1720万円の支払いを同社に求めて、東京地裁に提訴した。現職店長が未払い残業代を求めた訴訟で、東京地裁は今年1月、会社に支払いを命じる判決=会社は控訴=を出している。
訴えたのは、江戸川橋駅前店の松井利雄さん(44)と三河島駅前グループ店の小野茂さん(47)ら。それぞれ退職前の約2年間の残業代などの支払いを求めている。
松井さんは、店舗が24時間営業になった後の07年7月に148時間、翌月に116時間の残業をした。それ以外でも、過労死の危険性が指摘される月平均80時間の残業をしたが、残業代は支払われなかったという。他の3人も毎月80時間超の残業をこなした。
東京都内で会見した松井さんは「このまま働かされたら命を落とすと危機感を感じた。大勢の人が同じ問題で苦しんでいると声を上げようと思った」と話した。日本マクドナルドは「訴状を確認しておらず、コメントは差し控えたい」としている。【東海林智】
毎日新聞 2008年3月21日 20時04分