【ワシントン6日AFP=時事】米食品医薬品局(FDA)は6日、19人の死者を出して汚染物質が混入しているとして回収された一連の血液抗凝固剤ヘパリンについて、いずれにも中国から供給された原料が混入していると発表した。≪写真は、血液のサンプルを検査する研究所員≫
FDA当局者は、今のところこの汚染物質が死因であると断定されてはいないが、死亡や障害の発生に関連しているとみられるすべてのヘパリンは中国からの原料を使って製造されたものであると述べた。FDAは汚染物質が誤って混入したのか、故意に混入されたのかは現時点では不明だとしている。
FDAは2月11日に米医療品関連会社バクスター・インターナショナル製のヘパリンの一部回収を発表、同28日には回収はほぼすべてのヘパリンに拡大された。バクスターには米サイエンティフィック・プロテイン・ラボラトリーズを通じて中国製の原材料が供給されていた。
FDAによると、これまでにヘパリンに関する異常の報告は785件に上り、46人の死亡が報告され、FDAはうち19人をヘパリンによる死亡と断定している。