動物愛護団体ARK-ANGELS 代表ブログ「ずばり一言!」

「動物監視員制度」の提案



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2年前になります「ひろしまドッグパーク」崩壊から「ブルセラ症事件」「神戸疥癬症レスキュー」「滋賀県膳所事件」「大阪ブリーダー崩壊レスキュー」と、休むまもなくレスキューが続いております。
レスキュー活動を続けるたびに、「アニマルポリス」があればもっと、スムーズにレスキューが出来、告発も可能になるのに・・・。と、愚痴っております。

念願の滋賀シェルターがようやく完成を迎え、実働4ヶ月が過ぎました。
レスキュー頭数も2005年10月から数えて2年と5ヶ月で、1110頭もの小さな命を救うことができました。
これも一重にご支援者の皆様のお陰でございます。
ここに厚く御礼申し上げます。

しかし、シェルター開設までの道のりは困難を極め、紆余曲折もあり、ブリーダー等と戦うくらい若しくはそれ以上の神経を使い、心身ともに疲れておりました。一部の地元住民の反対運動は未だ継続されており、スムーズな船出とはなりませんでしたが、不幸な環境下にいるワンたちに比べれば、困難とは言え命に係わる苦労ではなく、苦労すれば、我慢すれば出来る事であり、ここまで漕ぎ着けたのでした。
最近では、他地区の方からシェルター建設のノウハウを教えて欲しいと視察に来場され、相談を受けています。
近県でシェルターを開設されるそうです。

私のレスキュー経験の中から、次に述べる提案を活動と平行して実施しております。
わが国に「アニマルポリス」を作る事は、動物愛護先進国に一歩も二歩も近づく事であります。
その為には、国の法律を変える為には国会議員の先生方が運動をして頂かなければなりません。
それはそれで推し進めることが大切ですが、「時間」が掛ります。「小さな命」には「待った」はありません。

当団体が開設したシェルターは滋賀県高島市に位置します。

提案というのは、
どこの自治体でも同じですが、市独自で条例を制定する事が出来ます。
但し、上級省を上回る条例を制定する事は出来ないのです。出来ないというより可能性が少ないか出来にくいとのこと。

琵琶湖の西岸にある高島市の条例では、環境保護問題を最重要課題として取り組み、同時に動物愛護に関する制定も2007年10月に施行されました。
その中で、愛玩動物(犬、猫など)の登録、狂犬病予防注射、鑑札携帯の励行、糞の後始末など、違反すれば罰金制度があります。
これは環境省、厚労省と同等ですが、市条例では犬、猫にも首輪とリードを付けて散歩させなければならない。
放し飼いは違法行為です。違反者を市民が見つけたら通報する仕組みになっています。


そこで、今後は動物愛護の推進策として、条例に基きこれらを強化するために「動物監視員制度」の新設を要請します。
いくら立派な条例が出来ても実際に条例を取り締まる等の行為が必要です。
条例が稼動しなければ、ただの飾りの条例になる。
そこで、私は市役所に交渉をして条例を一歩前進させ、実践する制度の確立を提案します。
行政には動物愛護の現実を知っていただき、誠心誠意、交渉していきたいと思っております。
下案は既に市役所職員さんにはご説明しております。
他の自治体にも精力的に働き掛けていきます。

官民一体で条例を強化し、有名無実にならぬようにしなければならない。

提案はいわゆる、道公法による違法駐車禁止のステッカー貼りを、民間委託を受けた緑のおじさん監視員が取り締まり、警察が出動しレッカー移動や反則金制度により摘発し、成果を収めている、これと同じなのです。(大阪の場合、不名誉な名物の違法駐車は激減しています。)

大阪市でも、メインストリートの御堂筋は禁煙エリアに指定する条例を決め、ポイ捨てや禁煙マナーを守らない人に対して、警告書を発行し現場で罰金1,000円を徴収しており、道路マナーの向上に努めております。

この条例をヒントに、行政と交渉をし、動物虐待、遺棄、飼育マナーの向上を図り、動物愛護の推進を図る、いわゆるアニマルポリスの前座的存在に位置付けをする。
違反者にはサッカーでいうイエローカードを発行し反省を求め、それ以上の違反があればレッドカードで即、退場ならぬ罰金制度に移行するのです。
アフリカ国定公園で密猟者を取り締まる「レンジャー制度」の日本版です。

アニマルポリスを一挙に作る事は法律論や日本の動物愛護の遅れからしても、実践には程遠い。直ぐにはできない。
また、出来るまで「小さな命」は待ってもおれない。

遺失物法の改正により、殺処分頭数の増加も見込まれる今、
この現状を打破していくには、私達民間の団体の協力なくしては変える事は出来ない。

2008年より全国で動物愛護推進協議が始まり本年より10年間、「殺処分ゼロ」を目指して実践されるが、目新しいアイディアがあるわけではない。
各自治体では独自に市民からのパブリックコメントを募集しているが、斬新な改革論が見えてこない。
欧米の動物愛護を「参考書」にする企画もない。
良いお手本がかっての同盟国にあるのにだ。

犬税もいいだろうし、アニマルポリスができれば最高だ。
各地で官民一体型のシェルター建設も有効打だ。
繁殖業者の取り締まりも緩い。
虐待をしても告発を行っても起訴まではなかなか、だ。
動愛法が改正されて確かにブリーダーが崩壊し始めた。
それでも繁殖業者が淘汰はされてきたがペットショップがなくなったわけではない。
お金で命を買う慣習まで変わったわけでもない。


直接、レスキュー活動をしている動物愛護団体が少ない中、現場に出ている者としての発想が、この提案なのです。

当団体がシェルターを開設した地域は、5万3950人の小さな高島市ですが、この市が実践する事ができれば、上級省の滋賀県にも及ばせて、近県にも広げて、日本全国に「動物監視員制度」の拡大を図り、将来、国会議員により法改正を実現していただき「アニマルポリス」の確立を目指したいのです。
このアイデイアは欧米の動物愛護団体にも打診しましたが、「日本はまだ、その段階にもいっていないのだ。悲しいことだが頑張ってください」とのことでした。イタリアの保護団体曰くは、処分対象になった犬は孤島に移送し殺処分しないで終生、監視員の元で暮らしているそうです。


私たち皆で、ご支援されている地域の議員さんにも、提案を働き掛けていこうではありませんか。

戦後60年が過ぎ、やっと男尊女卑から男女同権になった。
犬畜生から愛玩動物としての地位を確保しペットとして家の中で飼われるようになった。

テレビのコマーシャルでも登場するパートナーには犬の参加が多く見られるようにもなってきた。

癒しの効果があるからです。
飼犬が居る生活の中、人の長寿も証明されています。

今年からです。
日本が本気で動物愛護を謳い始めたのは!!

残り少ない人生を、動物愛護活動に賭けています。
陽射しの良いドッグランで遊ぶ子たちを見て、新たに心に刻み込みました。

世界中が注目しています。


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もうそこに春がきています。



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最近は雪も降らずに良い天気が続いています。
積もった雪も次第に解けてきて地面が見え始めました。

春はもう、そこですね。
冬が来る前にチューリップの球根を植えましたが、芽が出ていました。

天気が良いとワンは喜ぶし洗濯物もよく乾きます。
作業も捗ります。

遠方から里親希望者も多く来られます。
次々と良い出会いが生まれてきます。
幸せに巣立って行く姿を見るたびに、心底、よかった〜。と、笑みもこぼれます。

北は北海道からフェリーを乗り継いで来られます。
南は九州からも来られます。
シェルターが滋賀のせいか名古屋、三重県、福井県からもです。
関東方面も多いです。
こんなに全国各地から里親希望者の方がワンを家族に迎えるためにお見合いに駆けつけてくれます。
今日の訪問者は福井県、三重県、愛知県からでした。

犬を迎えるのではなく、家族を迎えるのです。
だから画像だけではなく実際に会ってみて抱きかかえて見て家族としての相性をみるのです。
会った途端、インスピレーションでしょうか、この子に会いに来た。と、ほとんどの方が仰います。
この出会いが「赤い糸」だったのでしょうね。

出会いとは、そういったものなのでしょうね。
500キロ以上も離れた場所から一日をかけて来られました。
出会いがうまくいかないと、連れて帰ることは出来ません。
その覚悟で、会いにくるだけなのに。それでも会いに来るのです。
お見合いがうまくいくと次回、またシェルターにお迎えに来なければなりません。
そりゃあ、そうですよね。
これから一生、家族として暮らすのですから、多少の時間と労力は惜しみませんよね。

最近、お見合いや面談を重ねるごとに、今日の出会いは「決まるな」「これは駄目だな」といった感覚が身についてきました。
里親希望者の方のワンを見る目が違うのがわかるのです。
すべてがうまくいく出会いとは限りませんが、一瞬で決まる事が多いのが、赤い糸の「いわれ」でしょうね。

その出会いのお手伝いが、私たちの仕事です。

お見合いがある日は、その子に、「今日はいい子にして甘えるんだぞ。お前のお父さんやお母さんがくるぞ」と言い聞かせます。
でも、ワンはただただ、嬉しそうにしているだけ・・・・。
でも、いいんです。
セカンドチャンスを作るのが私たちの使命なんですから。

傷ついた心と体を治してあげ、健康になって新しい家族の元へと旅立って行く。
その姿をみるだけで幸せなんですね。
この子達を見守ってくれている皆様も同じ考えなんでしょうね。

「今度こそは幸せになれよ」 ・・・・・これだけだよね。


最近のシェパードの「そら」ですが、先日からシェルター内を散歩に出していますが
今日はとても甘えてきました。
甘噛みをしてきたのです。
お腹もみせました。
大きな体で抱き付いてきました。
私を呼ぶ声が「クゥ〜ン、クゥ〜ン」です。
やっと私をボスと認めてくれたのですね。
散歩をするとき、リードをまだ強く引きますが、「ノ〜」と言えば緩みます。
目を見るようになって来ました。

「ヒール」「ウェイト」「ダウン」「スティ」は少しですが、出来ます。
まだ棒やホースには微妙に反応するので犬舎内での糞の処理は袋で取っています。
ケレン棒と塵取りを使うと怖がってはいけないので。

「そら」と私の距離は徐々にですが確実に縮まっています。
人間を信頼するようになってきているのが、分かります。
3年間辛い目に遭ってきて、たった1ヶ月で心を開き始めてくれた。

嬉しい瞬間です。
あとしばらくは、このままで居させます。
誰が飼育しても問題なく、大丈夫になるまで私がお世話をします。
シェパードはプライドが高く特殊な犬種ですから今が大切な時期なのです。
もう一度人を信じるようになれば、いつ里親様のところに行っても大丈夫ですからね。


出来れば、全ての子達に同じような時間を掛けてあげたい。
そうすれば、みんな良い子になっていく。
そう、信じています。
人の温かさを知らない子達ばかりですから。

この子達の一生を預かっている責任を感じています。

どうか、これからワンを飼う人や既に飼っている愛犬家の皆様にお願いします。
ペットショップで犬を買わないでください。
この子たちに目を向けてあげてください。

仔犬からではなく成犬からでも十分に慣れて家族として迎える事が出来ます。
仔犬の期間はたった1年です。
成犬になってからの方が扱いやすいのがワンですよ。

今日、3家族7名の里親希望者が来られました。
全員が保護犬に理解のある素晴らしい家族の方々でした。
1頭が旅立ち、2頭がトライアル確定でした。

わが国の動物愛護が先進国になりますように!!



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支援者からのお手紙



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ご支援者の声を一部、紹介します。
「広島のドッグパークのレスキュー時分よりホームページ 拝見しております。
ただただ ワンたちが可哀想にと思いつつ、何もできずにいる自分に腹立たしい思いがしております。
アークさんには、感謝の思いで一杯です。
まわりでいろいろ苦言を言われる方もいる様ですが、現実にワンたちを助けて頂いているアークさんを陰ながら応援しております。
少なくて心苦しいのですが、物資の一部にと送らせて頂きました。
これからも頑張って頂きたいと思っております。
ワンたちのことをよろしくお願いいたします。」  N・K 

「フードとおやつ、少しですが・・・ワンコ達に食べさせてあげてください。」 H

「アーク・エンジェルズ、スタッフ一同様
日々のレスキュー活動、ワンちゃんのお世話、ご苦労様です。
私達支援者は、とても感謝しております。遠方の為、日々の活動には、なかなか参加することができず、もどかしい気持ちで一杯です。
せめて、物資の方で御協力させて頂く事ができたら・・・と思い、毛布、タオル、バザー用品等を送らせて頂きました。
私は、広島のドッグパークの方へは2度、ボランティアに参加させて頂きました。
色々な、誹妨、中傷はありますが真実はひとつです。私達支援者もたくさんいます。どうかどうかめげる事なく、ずっと活動を続けて下さい。
そして、一頭でも多く、辛い想いをしている子達を救って下さい。
我が家には、2頭のボストンテリア(♂、♀)2才がいます。
毎日、元気に過ごしています。今回のレスキューで保護して下さったワンちゃん達は私の子たちと同じ犬種の子もたくさんいます。涙が出て止まりませんでした。
例え違う犬種だとしても、同じ想いですが、同じ犬種は我が子と、どうしても重なってしまいます。
どうか、皆が新しい、温かい家族と出会う事ができます様に遠方からですが願っております。
夏休みには休暇を利用して滋賀の方へボランティアに参加させて頂きたいと思っています。
F16 全盲のカロルちゃんですが、どうしても里親様が見つからなければ、私共でお世話させて頂きたいとも思っております。
体に特別問題がない子達はきっとすぐに里親様も見つかる事でしょう。そうでない子達も皆、幸せになる権利があります。
ホストファミリーとしてでもかまいません。
何か少しでもお役に立てれば・・・。と思っています。
どの子も皆、一日も早く素敵な家族と巡り会えますように・・・。
スタッフの方々、ボランティアの方々、日々のお世話 大変だと思います。
どうかお体を大切に・・・。ワンちゃん達をよろしくお願い致します。
ブログで日誌を見ては感謝しております。
遠方で何もお手伝いする事ができず申し訳ない気持ちで一杯です。
どうか、どうか、ワンちゃん達をよろしくお願い致します。」
山口県岩国市 I・M

「中古品の物ばかりですが、ワンちゃん達のためにお役に立てて下さい。洗濯済です。
みんな幸せな家庭で暮らす日が来る事を心から願っています。
こんな事しか協力できませんが、これからもワンちゃん達のために頑張って下さい。
いつもHPを拝見させて頂いています。
とてもいろいろ考えさせられます。
人間として恥ずかしくなり、涙が出る事があります。
でも新しい家庭へ旅立って行く笑顔を見てると私まで幸せになれます。
どうか中傷などに負けないで下さい。
たくさん見守っている人達が居ます!
皆さん お体に気を付けて下さい。
いつも応援しています。」
新潟県 M・R M・H


「ARK−ANGELS 滋賀エンジェルシェルター 様
本日、ネットでこの缶詰めが必要と知り我が家に残っていた缶づめを少しですが送ります。
これは、昨年十一月二十九日に二十才で亡くなった紀州犬MIXのアーディが残していったものです。天国ではきっとおいしいごはんを食べていると思いますので・・・私の家にもいっぱい犬が居ます。皆が幸せに・・・と願っています。
寒いですが、がんばってください。」
大阪府 E・T

「雪と格闘の日々、HPで拝見しております。
広島DP以降、陰ながら応援しています。
DPの時は里親募集に駆けつけましたが諸事情で里親にはなれませんでした。
現在、我家には15才・13才のパピヨンと5才・1才のボルゾイの4頭が平々凡々とのほほ〜んと暮らしています。
シェルターに居る子達にも一日も早く暖かい家族が現れる事を祈っています。
気持ちだけですが本日荷物をシェルター宛に送りました。
3キロです。箱に内容は書いてあります。
(送料は会社が負担してくれました。)
ワンたちの毛布、おやつ
人間用のおやつや日用品、買い出しに行けない時用に食料品を少々です。
ご笑納頂ければと思います。
これから少しずつ暖かくなるそうですが皆様 お体に気を付けて ワン達の為に頑張って下さい。
私共でお手伝い出来ることがあればお声をかけて下さい。」
神奈川県 K・M

まだまだ、多くの方々からの暖かいご支援メッセージが物資と共に届いております。
全てを掲載出来ませんことをご了承ください。

皆様の善意に、心から感謝しております。

遠くから見守って頂いているご支援者の皆様、現場にいる私達スタッフは、皆様に成り代わりワン達の為に一生懸命、お世話をさせて頂きますので、ご安心下さい。
お送り頂いた物資等は大切にワンたちに使わせていただきます。
ご協力を頂いた企業名を伏せさせて頂きますが、一部のフードメーカーからのご支援がありました事、ご報告申し上げます。

毎日のように宅配便トラックが到着しております。
全国の愛犬家、ご支援者の皆様のご厚意に感謝しております。

とても嬉しく、益々の勇気をもらっています。
これだけのご支援者が私たちの活動を支援してくれているんだ。と、今更ながらに思っています。

一部では誹妨中傷をしたり反対をする人もいますが、多くの人は、不幸な環境下にいるワンたちを見捨てはしていない。

ひろしまDPでは26万人以上の方が署名活動に参加してくれました。
延6000人以上のボランティアさんが現地に参加してくれました。
支援金や援助物資も一杯、送られてきました。
ペット産業のご支援も多くありました。
ペット関連以外の企業のご支援も多くありました。

メディアの報道により多くの方々が悲惨な現実を知るようになりました。
ワンのニュースや報道番組も多く扱われるようにもなりました。
あるTV局の記者が言っていました。
「犬のニュースで3ヶ月話題になれば今までは最高だね。」
それが2年間、続いています。

先日、ドイツの犬事情をブログに紹介しましたが
わが国も動物愛護に大きく前進していると思います。
反響が大きいのが顕著に現れています。
小さな命を救う行為は人が人に優しくできる行為です。

私たちは、世の中の善意の方々のご支援とご協力の元に立って活動が支えられています。
今こそ、国民も企業も命を救う行為に参加する時期だと思います。
皆で声を掛け合い、行動しましょう。

私も今以上に、糞まみれになって活動を継続していきます。
寒いなんて言ってられません。

今後とも宜しくお願い申し上げます。

追伸:このブログ「拍手コメント」を再開します。また心ないコメントがあるかもしれませんが無視しましょう。心貧しい人でしょう。あまり酷ければまた閉鎖しますから。



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ドイツの犬事情



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先日、スタッフの方から送っていただいたマガジン「ブルータス」で、ドイツの「ティアハイム・ベルリン」の記事があったので、紹介します。
動物福祉先進国としての様子が紹介されていました。
内容は、羨ましいかぎりで殺処分ゼロが当然である事が記事にされていました。
わが国もそうなってほしいものです。

ドイツの犬事情。
犬税。
ドイツの一般市民は犬を飼うために税金を払わなければいけない。
犬税は地方自治体の税収になっていますが、犬の糞清掃のために使われているのではない。
無責任な飼主を減らす為に導入された税制です。

(参考)ドイツでは犬に十分な飼育スペースや運動、飼い主との交流、しつけを与える法律的義務が飼い主に課せられています。違反すると動物虐待罪に問われます。また自治体によって違いますが、犬1頭につき年間70ユーロ(約9千100円)から140ユーロ(1万8千200円)程度の犬税を収めなければなりません。この犬税は多く飼うほど割高になります。これは犬の繁殖、売買を防ぐ目的があります。また外出時に犬は登録番号をつけることが義務づけられています。

わが国にも導入の余地はありますね。羨ましい限りです。


日本とドイツの一番の違いは、困っている動物達をどうにか助けてあげようという考え方が、社会に根づいていることだと思います。

ティアハイム・ベルリン(動物の家)
シェルター(動物収容施設)だが、飼主が見つからないと殺処分されてしまう日本の施設とは異なり、次の「きちんとした」飼主が見つかるまでずっと面倒を見る。

衝動買いと金目当ての繁殖を防ぐ為に、ペットショップなどで生きた犬猫を販売することも禁じられています。犬が欲しい人は、各犬種の犬協会等に問い合わせ、予約してその後、産まれたら買うことになっています。また、生後2か月以内の子犬を親犬から離すことも禁じられている為、犬を予約してから長い時間がたった後、実際に犬を飼うことができるようになります。また、未成年者は動物を購入することが禁じられていています。

これらの事情があり、ドイツでは多くの人が犬を飼っているにもかかわらず(ドイツの人口は約8千万人、飼い犬の数は約500万頭)、捨てられたりする犬は少ないです。捨てられたりして飼い主を失った犬達は、ドイツのそれぞれの都市にあるティアハイムという動物保護施設に連れてこられます。

(ティアハイム・ベルリン)
2001年に100周年を迎え、当時の首相や大統領、市長などからも祝辞が届くほど、社会的、政治的にも重要とされている、ドイツ最古の施設。
移転時に総工費56億円をかけ、16haの広大な土地に、現在のような瀟洒な近代建築が建てられた。
犬1頭に1部屋が基本だという。床暖房設備有り、犬専用の庭もある。

(参考)人口約350万人のドイツの首都ベルリンには1841年に設立されたティアハイム・ベルリンという動物保護施設があります。ベルリンで唯一の動物保護施設です。このティアハイム・ベルリンは市の設立ではないので、運営に公共のお金は使われていません。2001年にベルリン郊外に建てられた新しいティアハイムの建物の建設費(56億円)は、個人的な寄付金と1万7千人の会員からの会費を貯めたお金で建てられました。会員の会費は、年間20ユーロ(約2千600円)以上で選べます。


「ドイツでは、施設に収容された犬を殺すことは法律で禁じられています。次の飼主が見つかるまで犬が暮らす施設が寄付で運営される。富を得たら、寄付をするという精神が根づいている西洋的な施設かもしれません」福田直子さん談

ドイツでは、電車や地下鉄、トラムなどほとんどの公共交通機関で犬OK。
多くのデパートや小売店でも犬とともに入店できる。

前述の福田さんは、ドイツの犬が幸せそうに見える理由をこう分析する。
「ドイツには人に対しても動物に対しても、福祉の精神が根づいているのではないでしょうか。そのためには多少の倹約や出費も惜しまない。寄付によって犬が暮らしやすい施設やシステムを確立しているといえると思います」
犬と人間が仲良く暮らす社会のモデルケースが、ドイツなのかもしれない。(BRUTUS 3/1号)

「ドイツの犬はなぜ吠えない?」の著者で、ドイツの「犬事情」に詳しい福田直子さんの記事を抜粋させていただきました。


ティアハイムでは、テレビ番組や電車内テレビ宣伝などを通じて、収容されている動物の新しい飼い主を探しています。ティアハイムから動物を譲り受けるには、身分証明書が必要で、犬で約220ユーロ(約2万8千円)、猫で60ユーロ(約7千円)の費用がかかります。これは、マイクロチップと不妊手術等の費用です。動物を譲り受ける前には面接をして、その動物を飼うことを本当に幸せに思っているか、旅行中に動物の世話ができるか、獣医に連れて行ける環境にあるか、一日に動物が一匹にされる時間が長くないか、などを確認されます。また、譲り受けから数週間後に、動物を譲り受けた家をティアハイムの職員が訪問し、飼育環境をチェックします。そして、問題がないようなら、動物はそのまま引き渡されます。その時に、飼い主の方から、動物を返すこともできます。この訪問は、動物を譲り受けた人が業者などに動物を引き渡すことを防ぐ目的もあります。

このティアハイムの犬猫の譲渡条件は、当団体の譲渡条件とほとんど同じです。
もちろん、不妊手術を行ってからの譲渡になります。



1940年(昭和15年)9月27日、日独伊三国軍事同盟にて日本、イタリア、ドイツと同盟条約を締結した
1945年(昭和20年)1月19日、連合国に降伏したイタリアが同盟を破棄、同年5月7日にドイツが、8月15日に日本が降伏し、三国軍事同盟は消滅した。

皆さん、ご存知の歴史だが、わが国は戦後、素晴らしい経済復興、発展を遂げた。
そして経済大国世界第2位の大国になった。

しかし、動物に関する考え方は遥かについていけなかった。

今からでも遅くない。

国民すべてが命あるものに対して、考え直さなければならない問題ではある。
平和な日本だからこそ、不幸な環境下にいる動物を救わなければいけないと思う。

その先端を走っている 日本の動物愛護団体!!
立ち上がろう!!

島国根性では、駄目なんだ。
全国にシェルターを立ちあげよう。

欧米を見習って、改革しよう。
1頭でも多く、救おう。

実際、現実に小さな命が助かっているのに、何が不満なんだ。
小さな視野でしか物事を見れない人間や、
心無い反対派なんぞ、くそくらえ、だ。

これからも、どんどん、世の中にいる困っているワンを助けるぞ。。
誰も私を止める事など、出来ない。

止める事が出来るのは、世の中から不幸なワンがいなくなったときだけだ。


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咬む犬の運命



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滋賀県高島市は湖北に位置する雪国だ。
今日も雪が降り、先日からの積雪150cmの上に降り注いでいる。

昨日一日は、朝から陽が暮れるまで雪かきをした。
今日はゴミの回収日なので清掃の方がゴミ回収をしやすくしようとゴミ集積場への通路確保もした。

ご近所の方が雪かき作業中に「大変やろ、初めての経験やろ」と、声を掛けてきた。
そしてこの積雪はこの地域では50年ぶりの大雪だとのこと。

屋根の雪下ろしの秘訣を教えてくれた。
軒先の雪を下ろした方が良いと、でなければ軒が雪の重みで落ちるそうだ。
屋根の雪を10cmほど残して雪をかくそうだ。
それも雪が融けるまでの朝にしなければ危険だそうである。

雪国の生活が始めての私達には貴重なアドバイスでした。
不慣れな雪かきから始まるシェルターでの活動は大変な重労働ではあるが、大切な始まりでもある。
しかし、ワンたちにとっては雪はそう問題ではなさそうだ。
けっこう、喜んで走り回っている。
小型犬は寒いのか、ストーブの前に集まっている。
ストーブは安全の為、3時間で消火する構造になっていて、夜中に点火しに犬舎にいかなければならない。
体調の悪い子のための投薬も兼ねて夜中に犬舎まで出かけます。

昼間、大津市の男性Mさんより相談の電話が有りました。
敷地内にてリードに繋いでいた犬が子供を咬んだそうです。
近所からの苦情にて犬を処分しなければならない。との相談だった。
犬は理由もないのに攻撃したり咬んだりはしない。

きっと、子供たちが敷地内に入ってきていたずらをしたと思うが、
調べて見たらどうか。と、アドバイスをした。
そして攻撃性があるのであれば、ドッグトレーナーに預けて訓練をして貰うようにアドバイスをした。
飼主は犬を大事にしている様子であったので私も近くの訓練士を探した。
Mさんは自分で探した訓練所に相談したが、断られたそうだ。
断られた内容は咬傷犬は再教育ができないから殺処分しかない。との理由で有る。
この判断をした訓練士は犬の命を大事に考えているのだろうか。

どんな犬でも行動を起こすには理由がある。
なぜ、人を咬むのか。その理由を調べて治してあげないと問題解決には至らない。
そう説明して、生かす方向を探してください。とアドバイス。

現場を見ていないしその犬も見ていないからそれ以上は言えないが、咬むからといってすぐに処分するとは短絡すぎる。
この飼主は現在、保健所送りを中止し方法を模索中である。


今、シェルターにいるジャーマンシェパードの空くんは、人が通ると鳴く。
掃除をしている箒や棒を見たら吠える。
ホースで水を撒いていても吠える。
きっと、過去に棒で突かれたり殴られたり水をかけられたりした事があったのだろうと推測できる。
今にも咬み付きそうな勢いで威嚇してくる。
空くんが来てから18日目であるが、私たちには態度が変わってきた。
手からジャーキーも食べるし、掃除をしていても以前よりは吠えなくなった。
ホースで水をかけていても吠えなくなった。
知らない人を見ると威嚇するが、スタッフにはしない。
自分に攻撃をする人間ではないと判断してきたのだろう。
学習しているのだ。

時間をかけて、人間は大丈夫だよ。と、教えてあげれば利口な犬だから判ってくるのです。
さきほどのMさんの犬も同様に時間をかけて環境を変えてあげればきっと咬む事はなくなるはず。

犬の命を簡単に保健所に持ち込み殺処分するなどと決めないでほしい。

「ペットを飼う権利は誰にでもあるが、同時に一生かけて育てる義務も生じる。」

空前の日本のペットブームで、平成18年の犬・猫飼育件数は15年比36%増の約2450万頭と大きく増加。
15歳以下の人間の子供の数は、2.9%減の約1700万人だから、ペットが子供の数を上回っている。

人と動物が共生する社会を作るためには子供たちも犬のことを考え、いたずらしたり不用意に犬を触ったりしないようにも教えなければいけない。



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