「動物監視員制度」の提案
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2年前になります「ひろしまドッグパーク」崩壊から「ブルセラ症事件」「神戸疥癬症レスキュー」「滋賀県膳所事件」「大阪ブリーダー崩壊レスキュー」と、休むまもなくレスキューが続いております。
レスキュー活動を続けるたびに、「アニマルポリス」があればもっと、スムーズにレスキューが出来、告発も可能になるのに・・・。と、愚痴っております。
念願の滋賀シェルターがようやく完成を迎え、実働4ヶ月が過ぎました。
レスキュー頭数も2005年10月から数えて2年と5ヶ月で、1110頭もの小さな命を救うことができました。
これも一重にご支援者の皆様のお陰でございます。
ここに厚く御礼申し上げます。
しかし、シェルター開設までの道のりは困難を極め、紆余曲折もあり、ブリーダー等と戦うくらい若しくはそれ以上の神経を使い、心身ともに疲れておりました。一部の地元住民の反対運動は未だ継続されており、スムーズな船出とはなりませんでしたが、不幸な環境下にいるワンたちに比べれば、困難とは言え命に係わる苦労ではなく、苦労すれば、我慢すれば出来る事であり、ここまで漕ぎ着けたのでした。
最近では、他地区の方からシェルター建設のノウハウを教えて欲しいと視察に来場され、相談を受けています。
近県でシェルターを開設されるそうです。
私のレスキュー経験の中から、次に述べる提案を活動と平行して実施しております。
わが国に「アニマルポリス」を作る事は、動物愛護先進国に一歩も二歩も近づく事であります。
その為には、国の法律を変える為には国会議員の先生方が運動をして頂かなければなりません。
それはそれで推し進めることが大切ですが、「時間」が掛ります。「小さな命」には「待った」はありません。
当団体が開設したシェルターは滋賀県高島市に位置します。
提案というのは、
どこの自治体でも同じですが、市独自で条例を制定する事が出来ます。
但し、上級省を上回る条例を制定する事は出来ないのです。出来ないというより可能性が少ないか出来にくいとのこと。
琵琶湖の西岸にある高島市の条例では、環境保護問題を最重要課題として取り組み、同時に動物愛護に関する制定も2007年10月に施行されました。
その中で、愛玩動物(犬、猫など)の登録、狂犬病予防注射、鑑札携帯の励行、糞の後始末など、違反すれば罰金制度があります。
これは環境省、厚労省と同等ですが、市条例では犬、猫にも首輪とリードを付けて散歩させなければならない。
放し飼いは違法行為です。違反者を市民が見つけたら通報する仕組みになっています。
そこで、今後は動物愛護の推進策として、条例に基きこれらを強化するために「動物監視員制度」の新設を要請します。
いくら立派な条例が出来ても実際に条例を取り締まる等の行為が必要です。
条例が稼動しなければ、ただの飾りの条例になる。
そこで、私は市役所に交渉をして条例を一歩前進させ、実践する制度の確立を提案します。
行政には動物愛護の現実を知っていただき、誠心誠意、交渉していきたいと思っております。
下案は既に市役所職員さんにはご説明しております。
他の自治体にも精力的に働き掛けていきます。
官民一体で条例を強化し、有名無実にならぬようにしなければならない。
提案はいわゆる、道公法による違法駐車禁止のステッカー貼りを、民間委託を受けた緑のおじさん監視員が取り締まり、警察が出動しレッカー移動や反則金制度により摘発し、成果を収めている、これと同じなのです。(大阪の場合、不名誉な名物の違法駐車は激減しています。)
大阪市でも、メインストリートの御堂筋は禁煙エリアに指定する条例を決め、ポイ捨てや禁煙マナーを守らない人に対して、警告書を発行し現場で罰金1,000円を徴収しており、道路マナーの向上に努めております。
この条例をヒントに、行政と交渉をし、動物虐待、遺棄、飼育マナーの向上を図り、動物愛護の推進を図る、いわゆるアニマルポリスの前座的存在に位置付けをする。
違反者にはサッカーでいうイエローカードを発行し反省を求め、それ以上の違反があればレッドカードで即、退場ならぬ罰金制度に移行するのです。
アフリカ国定公園で密猟者を取り締まる「レンジャー制度」の日本版です。
アニマルポリスを一挙に作る事は法律論や日本の動物愛護の遅れからしても、実践には程遠い。直ぐにはできない。
また、出来るまで「小さな命」は待ってもおれない。
遺失物法の改正により、殺処分頭数の増加も見込まれる今、
この現状を打破していくには、私達民間の団体の協力なくしては変える事は出来ない。
2008年より全国で動物愛護推進協議が始まり本年より10年間、「殺処分ゼロ」を目指して実践されるが、目新しいアイディアがあるわけではない。
各自治体では独自に市民からのパブリックコメントを募集しているが、斬新な改革論が見えてこない。
欧米の動物愛護を「参考書」にする企画もない。
良いお手本がかっての同盟国にあるのにだ。
犬税もいいだろうし、アニマルポリスができれば最高だ。
各地で官民一体型のシェルター建設も有効打だ。
繁殖業者の取り締まりも緩い。
虐待をしても告発を行っても起訴まではなかなか、だ。
動愛法が改正されて確かにブリーダーが崩壊し始めた。
それでも繁殖業者が淘汰はされてきたがペットショップがなくなったわけではない。
お金で命を買う慣習まで変わったわけでもない。
直接、レスキュー活動をしている動物愛護団体が少ない中、現場に出ている者としての発想が、この提案なのです。
当団体がシェルターを開設した地域は、5万3950人の小さな高島市ですが、この市が実践する事ができれば、上級省の滋賀県にも及ばせて、近県にも広げて、日本全国に「動物監視員制度」の拡大を図り、将来、国会議員により法改正を実現していただき「アニマルポリス」の確立を目指したいのです。
このアイデイアは欧米の動物愛護団体にも打診しましたが、「日本はまだ、その段階にもいっていないのだ。悲しいことだが頑張ってください」とのことでした。イタリアの保護団体曰くは、処分対象になった犬は孤島に移送し殺処分しないで終生、監視員の元で暮らしているそうです。
私たち皆で、ご支援されている地域の議員さんにも、提案を働き掛けていこうではありませんか。
戦後60年が過ぎ、やっと男尊女卑から男女同権になった。
犬畜生から愛玩動物としての地位を確保しペットとして家の中で飼われるようになった。
テレビのコマーシャルでも登場するパートナーには犬の参加が多く見られるようにもなってきた。
癒しの効果があるからです。
飼犬が居る生活の中、人の長寿も証明されています。
今年からです。
日本が本気で動物愛護を謳い始めたのは!!
残り少ない人生を、動物愛護活動に賭けています。
陽射しの良いドッグランで遊ぶ子たちを見て、新たに心に刻み込みました。
世界中が注目しています。
ご協力をお願い致します。
エンジェルズ・シェルター開設記念植樹の募集
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