わたしは、いつも平均値から離れたところにいる人生を過してきた。
それに比べて、妹は「普通」偏差値50、私立の女子高を経て私立の短大へ進んだ。
違っているところは、在学した高校には、上に短大・4年大がくっ付いているのに、他の私立の短大に進んだことくらいか?
系列の「学園」にそのまま進学しなかった訳を聞いていないが、ミッションスクールだったのが合わなかったのだろう位に思っていた。つまり、関心がなかったから聞かなかった。
妹に関心がなかったのは、両親も同じで、高校3年に「東京の写真高専(現在は大学)に進みたい」と訴えたそうだが、姉の私への送金で余裕が無いから「お前は家にいろ」と却下されたそうだ。
そうとも知らず、「おねえさん、おねえさん」と慕っていた幼い妹を想定して、大学での楽しい生活を書き綴った手紙を送った。学生生協で買い求めた大学のロゴ入りのレターセットで。
返事は、「ワセダくっさ〜いお手紙、どうもありがとう」だった。
わたしは、「好意的なユーモア」と受け取っていた。
ところが、夏休みに帰省して驚愕した。
妹は、わたしが高校入学のお祝いに買ってもらった机(使用しないときは蓋の閉まるタイプ)を占領していた。それは、別にかまわないのだが、机の棚や引き出しに仕舞っていたわたしの大事なもの・・・成績表や卒業証書・手紙・交換日記帳など、すべてを焼き捨てていた。
あまり、おこることのなかった私もさずがに、キレた。
ところが、母に
「自分の大事な物を自分で管理していなかったお前が悪い」と言われて、「もっともだ」と判断し
振り上げたこぶしを下ろした。
以来、妹とは疎遠になった。
数年後遊学を終えて、鹿児島で勉強を続けるつもりで、帰省した。
わたしの帰りのために、空気清浄機や衣類の乾燥機を買い整えていた母に
私は、あなたにずっと気を使って生きてきた。
あなたと一緒だと、私はのびのびできないので、家の近くにアパートを借りて欲しい。
と、言った。
事実、夏休み・冬休みに帰省するたび、家事手伝いと気疲れで1ヶ月も居ると2・3Kg痩せるのが常だったから。
母、運転していた車を左端に寄せて止まり、車を降りるよう言った。
車に肘をつくようにしてタバコを一服ふかすと、
あなたが、そんなことを言うなら私も言いけど、
と言って、私が上京してからの妹(そのときはもう嫁いで母親になっていた)の状態を話し始めた。
あの、わたしの大事なものを焼き捨てたことに始まり、
親に隠れての堕胎
家出
父と交際相手に踏み込まれた時、一緒にいた男のこと
家に連れ戻された夜に
両親に向って叫んだことば・・・
結論として
両親は、妹より姉の私を「優先」し、そのことで妹は傷ついた。
そこまでして「あなたにかけた」のに・・・
母に、アパートを借りて家の近くに住む位なら東京に戻れと言われた。
私は、片道の飛行機代だけ持って東京に戻った。
アパートは引き払っており、荷物の一切は鹿児島に向っているのに。
|
コメント(5)
篤姫、おもしろいですよね。
2008/3/9(日) 午前 11:59 [ 五行歌 ]
五行歌さん、こんにちわ。コメありがとうございました。
篤姫は、「女の道は一本道。後戻るは、恥ですぞ」といつも思い出しながら、生涯を終えた人だったと思います。
2008/3/9(日) 午後 0:11 [ shokochanga1bansuki ]
はじめまして。
篤姫、私もハマッテます!ちりとてちんも同じく・・。台詞が泣かせますね。
「女の道は一本道!」私も目指してます。
2008/3/15(土) 午前 7:25 [ ちりとてちん ]
ちりとてちんさん、こんにちわ!
「一本道」今日(16日)もありますね。
あ、江戸東京博物館の篤姫展、行きましたよ〜
混雑する時間帯だったので、納得いくまで見れなかったので展覧会が終わるまでにもう一度行きたいなと思っていますが。行けるかな・・・
2008/3/16(日) 午後 2:42 [ shokochanga1bansuki ]
本場の鹿児島にも足をのばしてみたいもんです。
妹さんに大切な物を燃やされたとか?奇遇ですね。私も燃やされました。お蔭で役所等に余計な足を延ばすはめに・・。
いろんな人間がいますから、ハナッから「気」が合わないヤツっているんだって事が分かりました。笑
2008/3/18(火) 午前 8:04 [ ちりとてちん ]