ダイナミック駆動 4桁 7seg LED表示器




当方の HP の内容を流用して雑誌やインターネットに発表しようとするときは、
当方の許可を得るとともに出所を明らかにしなければなりません。



16時間タイマー製作時、動作確認のため製作したもの。



 基板サイズは 95 x 72mm。
 電源電圧 5V、消費電流 66mA (8888 表示時)。
 画像の LED は Rhom LA-501VN (8888 表示時 75mA)。





 こだわりの一品です。。。
 7seg LED ドライバー、5022B と 5068B があるのですがそれぞれ1つづつしか残っていません。 当方の愛用しているドライバーです。
 7seg LED ドライバーは他にもあるのに、4511B などはヤフオクで糞みたいな価格で取引されているのに 何故 5022B と 5068B にこだわるか? 図を見ていただきたい。他の 7seg LED ドライバーは図の下部の 字体なのに対し、5022B と 5068B は上部の字体なのです。当方は上部の字体の方が好きで、7seg LED を 使用する時はほとんどどちらかの ドライバーを使用してきました。当方のこだわりです。良いものを作りたいというこだわり (表示字体は 性能に影響を与えるものではありませんが、良いものの判断基準の1つになると考えています。何かを 購入するとき性能が同じであればほとんどの人は見た目の良いものを選ぶのですから) の1つです。 ものを作る人にとってこだわりは大切なことです。こだわりが無ければ良いものは作れないと言って 良いでしょうし、技術力も向上しません。例えば 18V ±トラッキング電源は、出力電圧を 15.00V に合わせれば 1日経っても 15.00V のままですが、こだわりが無ければとてもこのような安定度は得られなかったでしょう。 また自作アンプでメーカー製の高級アンプを凌ぐような、最低歪率 0.0003% などという値はとても得られ なかったことでしょう。当方の場合、こだわりが無ければ電子機器の製作などしなかったかも知れません。 もっとも 他人の作ったものを1から10まで真似するしかないレベルの輩ではこだわりも何もありませんが・・・。


 LED による輝度の違いです。左から STANLEY NKR161、Rhom LA-501VN、PARA LIGHT C-551SR、 Rhom LA-501VN です。輝度の違いが一目瞭然です。全て赤の LED ですが、PARA LIGHT C-551SR は輝度が高い ため画像では白っぽく写っています。メーカーの資料では、他社製品との優劣をつけられたくないためか 同じ動作条件で輝度を発表しません。尤も自社製品の輝度が圧倒的に高ければ、わざと他社と同じ動作条件で 発表するのでしょうが・・・、当方ならそうします。企業も人も全て悪質です。当方は悪質なことが大嫌い ですので、輝度の違いが一目瞭然の画像を発表いたします。日本社会のルールに反するようなことをされては 困る、という方がいれば会社名・担当者名・メールアドレス等記載の上ご連絡下さい。
 現在は全て PARA LIGHT C-551SR に交換しています。 輝度が高くなりすぎたので電流も 75mA から 66mA に落としています。

 スタティック駆動では一桁に1つのドライバーが必要となります。ところが現在 5000 シリーズを置いている 通販店はほとんど無く、新たな購入は容易ではありません。シリコンハウスのみいくつか置いてあるのですか、 5022B は何と 500円以上という価格です。そこでドライバーが1つで済むダイナミック駆動することに いたしました。大規模 LSI の表示出力はダイナミックで出力されていることが多いのですが、マイコンを使う 必要の全くない単なる表示器を、ダイナミック駆動させた例 (製作記事) はほとんど無いと思います (少なくとも 当方の資料ではありません)。従って他人の作った製作例を真似するしかないアマチュアでは作ることが出来ません。 他人の作れないものを作るところにものを作る喜びがあります。ダイナミック 駆動することにより消費電流も、4桁であればスタティック駆動した場合の 1/4、というわけには行きませんが 1/3 程度にすることが出来ます。


回路図

 最低限必要な情報しか記載しておりませんが、必要にして十分な情報です。
 この回路図を見て全てを理解できる人でなければ電子機器など作れませんので、電子工作は諦めた方が良いでしょう。
 どうもディジタル回路の場合、回路図は後から作成することが多い(作らないこともある)ためミスがある ことがあります。

簡単な説明
TR
 7seg LED のコモンカソード電流制御用には TR アレイでなく個別の TR を使用しています。 4 素子しか使用しないのに 7〜8 素子入りの TR アレイを使用する必要は全くありません。ただ個別の TR を 使用した場合、通常の ECB というピン配置では基板作成上使いずらい。 そこでピン配置が CEB の TR を使用していますが、このタイプの TR (高周波用) には当然のことながら 抵抗内蔵型はありません。
インバータ
 インバータは1素子を CR 発振に使用しておりますのでシュミットタイプが必要となります。
発振周波数
 LSI の発振周波数を参考にする方法もありますが、当方の PLL PULSE GENERATOR のような発振器で 周波数を変えてテストするのがベスト。勉強になります。
ゼロサブレス
 各桁のデータを確認するのが目的なため、ゼロサブレスはかけていない。
基板

 エッチング後の基板裏面。
 まだカットもしていない。
 600dpi 印刷で 3dot のライン(外枠、カットの目安)も綺麗に残っています。
 

 両面基板が必要となります。片面基板ではジャンパーだらけになるか、基板の裏側がビニール線 だらけとなります。1.6t 35μ ガラエポ。





マイコンを使わないでダイナミック駆動していること、自作両面基板を使用していること、字体へのこだわり等、 本件はアマチュアレベルでは他の追随を許さないものです。




- 2nd Jan〜3rd Jan 2008 -







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