分周は TC9198P、位相比較は MC14046BCP、VCO には 74LS624 を使用。
信号のやりとりが面倒なため外部基板だけで PLL を構成。
基準信号がバースト信号ですので周波数の精度は当然ですが、安定度も抜群です。
バーストゲートパルス抽出には NS の LM1881N を使用しています。水平同期パルスの後縁でバーストゲート
パルスが立ち上がり(立ち下がり)、IC 内部キャパシタによって約 4μS 保持されます。このため
水平同期パルスからバーストゲートパルスを作成する方法に比べ、遅延時間や振幅の調整といった面倒な
作業が不要です。昔は水平同期パルスを CR や LCR 回路で遅延させバーストゲートパルスとしていたの
ですが・・・。ただ LM1881N のバーストゲートパルスは負極性ですので CX20032 に加えるためには
極性転換しなければなりません。
CX20032 の 3.58MHz 出力はエミフォロですが、エミッタ抵抗が 30KΩと大きいため出力インピーダンスが
高く同軸ケーブル等容量の大きな負荷は繋ぐことができません。方形波のマイナス側が正弦波か三角波の
ようになってしまいます。このため信号の立ち下りでも出力インピーダンスの低い(エミッタ抵抗の小さい)
エミフォロを追加しています。
新たに購入したものは IC のみです。従って 450円です。もっとも IC を複数個ずつ購入したり、送料等で
450円というわけにはいきませんが・・・。3.58MHz X'tal はカラーテレビやビデオの中に必ず1つは入っています。
故障してもむやみに捨てず使えそうな部品は外しておきましょう。コイルは 33μH の手持ちがなかったので
100μH のインダクタンスの線を外し、0.32mm のポリウレタン線を巻いています。33μH でも 43μH でも
好きなインダクタンスのコイルが作れます。