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【国際】

ソンミ村虐殺40年で追悼式 生存者、元米兵らが参加

2008年3月16日 19時57分

 16日、ベトナム中部クアンガイ省ティンケ村(旧ソンミ村)のソンミ村虐殺事件記念館の敷地内で、犠牲となった親族5人の墓碑銘を見つめ涙を流すド・ティ・テュエトさん(共同)

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 【ティンケ(ベトナム中部クアンガイ省)16日共同】ベトナム戦争中の1968年に当時の南ベトナム・クアンガイ省の旧ソンミ村(現ティンケ村)で、米軍が無抵抗の女性や子供ら504人を殺害した「ソンミ村虐殺事件」から40年の16日、事件現場跡の記念館で追悼式典が行われた。奇跡的に殺害を逃れた生存者や元米兵、地元住民ら数千人が参加した。

 式典には「一部の住民を救った」として知られる元米兵のローレンス・コルバーン氏(58)も参加し「残虐行為が行われたこの日のことを米国民は忘れてはならない」と強調した。

 事件当日にコルバーン氏らは、村の上空をヘリコプターで飛行中、米軍部隊が村民を機銃掃射で殺害しているのを目撃。操縦士だった故トンプソン准尉が独自の判断でヘリを米部隊の前に着陸させ、米兵でありながら米軍側に機関銃を向けて虐殺拡大を食い止めた。

 

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