八代市日奈久温泉センター、40年の歴史に幕…09年に再オープン
10月いっぱいで閉館する「八代市日奈久温泉センター」
熊本県八代市は、市日奈久温泉センターを建て替えのため10月いっぱいで閉館、解体し、センターは40年3か月の歴史に終止符を打つ。新施設は日奈久温泉開湯600年の2009年に装いを新たにオープンする。
日奈久温泉センターは1967年7月に完成、地上4階建て、地下1階。泉源を四つ持ち、1階に公衆浴場、2階に家族風呂、3階に大浴場、4階に大広間がある。
開館当時、温泉センターと名が付くところは、県内には日奈久と玉名市にしかなく、地元をはじめ天草、水俣・芦北、球磨方面からの温泉客でにぎわった。しかし、建物の老朽化とともに、利用客も年々減少してきた。
新施設は、昔あった「本湯」をイメージにしたもので、周辺の景観を損なわないように和風造りとする。09年3月末に完成の予定。駐車場は隣接する市有地に別に建設する。市商政観光課は「日奈久温泉の観光振興につながる起爆剤にしたい」としている。
閉館に伴い、センターでは、これまでの利用を感謝して26日(風呂の日)と30、31の両日、家族風呂をのぞいて、無料開放する。