NHKニュース
NHKオンライントップへ
各地のニュースへ
外国語ニュースへ

チベット暴動 米職員を拒否

チベット自治区の中心都市ラサでは14日、商店やホテルが放火されるなどの暴動が起き、中国政府は、国営の新華社通信を通じて10人が死亡したと発表しましたが、国際的な人権団体などは、軍や警察がデモ隊に発砲しており、犠牲者の数はさらに多いと主張しています。このため、アメリカ政府は、現地の状況を把握するとともに現地に滞在するアメリカ人の安全を確認する必要があるとして担当の職員のチベット自治区への派遣を認めるよう中国政府に要請しました。しかし、北京のアメリカ大使館によりますと、中国側はこの要請を拒否しているということです。一方、北京で開かれている全人代・全国人民代表大会では、出席しているラサ市長のもとに16日、内外の報道陣が大勢駆けつけ、詳しい説明を求めましたが、取材には応じませんでした。また、武装警察の幹部は「状況はすでに国営メディアを通じて発表した」とだけ述べました。中国政府がチベット自治区への外国人の立ち入りを認めないうえ、現地の詳しい状況を明らかにしないことから、国際的な人権団体からは、軍や警察がデモ隊に発砲したのかどうかなど真相の究明を求める声が高まっています。
もどる3月16日 18時27分
Windows Media Player を入手するreal player フリー動画をご覧いただくには、各プレーヤーが必要です。左のロゴから、無料でダウンロードしていただけます。
詳しくはこちらへ
政治経済社会国際地域スポーツ