ここから本文エリア 姫路城に覆いすっぽり 来秋から「平成の大修理」へ2008年03月05日 世界遺産で国宝の姫路城(兵庫県姫路市)が09年秋から15年3月まで大規模な改修工事「平成の大修理」に入り、天守閣全体が11年春から3年余り工事用の覆い屋で隠れることになった。4日開かれた姫路城大天守保存修理検討会(会長=多淵敏樹・神戸大名誉教授)で決まった。
姫路城は白しっくいの城壁が美しく、「白鷺(しらさぎ)城」と呼ばれる。優美な外観を眺められなくなり観光客減少が心配されるため、修理の様子を見学できるようにする。 天守閣(高さ46.3メートル)は、1956〜64年の「昭和の大修理」で全面解体され、修復された。「平成の大修理」の総工費は28億円。天守閣は解体せず、5層6階の建物のうち特に傷みが目立つ上部の2層部分の一部で、しっくい壁を取り換える。屋根は7万3千枚の瓦すべてをふき直す。 この間、天守閣を素屋根と呼ばれる一回り大きな鉄製覆い屋(高さ52.7メートル、東西42.5メートル、南北31.3メートル)で囲う。覆い屋内にガラス張りのエレベーター2基を設置。約40メートルの高さに設ける見学室と結び、最上部の外観や修理作業の様子を見られるようにする。 PR情報関西ニュース
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