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ショップスタッフの話では、それでも流れが強いかもしれないとの事。
今日はボートダイビングである。
最初のポイントは沈船・・・サイパンインリーフに眠る松安丸という旧日本海軍の徴用貨物船で、戦後米軍の爆撃訓練で沈められ、今では船首のみ原型を留めているが、その他の部分はバラバラ状態らしい・・、沈船というより投棄された廃材？魚の漁礁？と思って潜ったほうがガッカリしないとか・・・の噂は事前に聞いていた。
ブリーフィングで、ネルソン君が、潮が沈船の船首から船尾の方向に流れていること、ダイビングボートは沈船の艫付近にアンカーリングすること、往路は流れに逆らうが帰りはドリフト状態で帰れる・・場合によっては船首まで行く途中で引き返す、近くを観光用潜水艦が通ることがあるので注意する事・・などを話していましたが、聞き耳を立てたのは「潜水艦」・・そこだけ！・・海中を進む姿を見てみたいと思いました。
今日はお客も多いようで、女の子のグループや高そうなカメラを抱えたおじさんやおばさんまでいました。
グループ分けがなされ、どうやら僕ら３人は別枠のようです。
昨日、かわいそうだった女性ガイドさんが僕らの担当・・ネルソン君は他の大勢を一手に引き受け引率し、最後尾に助手が付いていくようです。
まさに、農協さん観光団体の図式ですねえ。
エントリーして沈船へ・・・透視度も２０ｍ＋はあるでしょう・・良く見渡せる水です。
事前の情報どおり、そこに船体はありませんでした。
まさに崩れた瓦礫の山・・いい魚礁になっています。
例によってガイドが客の後を行く・・という変則行動なのですが・・・
農協さんはいやだよね〜・・などと考えながら僕の徘徊がはじまりました。
甲板のハッチでしょうか・・大砲のように突き出た煙突？折れた柱？
想像しながら見て廻るのもなかなかなものです。
ネルソン隊はすでに沈船の左舷を隊列で進み、視界から消えていました。
廻りを見渡すと、残骸のトップにある棒状のものに止っているＫの姿が・・・。
行ってみるとボケーっとあたりを見回しています。
きっと中層を何か大型魚でも回ってこないかとワッチしているのでしょう。
Ｓは？と見渡すと・・沈船を離れ・・砂地の彼方で何かやってます。
行ってみると、どうやら、沈船から飛び散った武器・弾薬の類がないかを探っていたようです・・・沈船に飽きちゃったのかな？
僕が沈船に戻ってくると、何とＫの下方・・Ｓも見える場所で女性ガイドさんが体を傾けた体制でＫのほうを見上げているのに出くわしました。
あれま、いい人だ・・自分も僕らの仲間になった感じで楽しめばいいのに・・・
ちゃんと仕事してら〜！えらいね！見上げたもんだよ、屋根やのふんどし！である。
成長したあね！あの体制でキョロキョロされたら・・・死角がないけんね！
でも、今日は昨日みたいなこと・・・誰もしないよ！多分だけど・・・。
僕はガイドさんの真上を通過して反対側の右舷に廻りました。
ＳとＫも移動をはじめたようです。
それから間もない時、何やら断続するブザー音と機械音が聞こえてきました。
もしかして・・と思い、急いで沈船のトップに上り見渡します。
すると、右舷後方から艦尾から泡を吹きながら前照灯をきらめかせたでっかい物体が近づいてきているではありませんか。
しかも、ほとんど水底ギリギリを進んできます。
左舷に居たら見れない！そう思い、左舷にいるＳとＫにタンクを叩いて知らせようとしたのですが、気付いたのは・・皮肉なもので、ガイドさん・・だけ。
僕が潜水艦の接近をジェスチャーで伝えると、「こっちに来てください」のサイン。
見て見ぬふりで右舷側に深度を落とす・・・で、撮った写真が潜水艦の艦首と中央部の艦橋付近の２枚。
艦尾は？というと・・・潜水艦に手を振っていて撮り損ねた！です。
沈船の船首に向かう途中で、ネルソン隊とすれ違いました。
帰りも左舷を帰る？・・なるほど、ネルソン手抜きだね。
潜水艦との遭遇時危険をあえて犯さず、安全に左側通行のようです。
最も、後で聞いたら船首まで行かなかったらしい・・・潜水艦回避ではなく、船体を深度を上げて反対側に移る行為にリスクを感じたようだった。
僕らは相変わらずマイペース・・・船首を回り、右舷側を流して１時間オーバーのダイビングを楽しんでしまった。
全く、団体行動のできない悪い奴らである。
ちなみに、Ｓはしっかり薬莢を見つけていたようである。
ネルソン君・小柄な体で頑張ってた女性ガイドさん・・どうも、ありがとうございました。
エキジット直前、安全停止中に船尾の鉄板に窓の穴を見つけ・・また潜ってしまった奴がいましたが・・・本当に悪いやっちゃ！
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