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橋下知事:若手職員集めた初朝礼で激論

若手職員を対象にした朝礼で財政再建について説明する橋下知事=大阪市中央区の大阪府庁で2008年3月13日午前9時28分、幾島健太郎撮影
若手職員を対象にした朝礼で財政再建について説明する橋下知事=大阪市中央区の大阪府庁で2008年3月13日午前9時28分、幾島健太郎撮影

 大阪府の橋下徹知事は13日、30歳以下の職員約330人を集めた初の朝礼を行い、自らが進める財政再建に向けて意識改革を呼びかけた。若手職員がメールで「知事の考えていることが報道を通じてしか分からない」との意見を寄せたのがきっかけで、6月まで月2、3回課長補佐級以下の職員を対象に開く。しかし、この日は橋下知事の職員批判に出席者の1人が反発し、初回から激論になった。

 朝礼は始業時刻の9時15分に開始。橋下知事は「9時にやりたいと言ったら『超過勤務になる』と言われた。民間なら始業前にやるのが普通」と主張。「たかだか15分、始業前の朝礼で超過勤務手当だと言うなら、税金で給料が賄われている皆さんの執務時間、私語やたばこ休憩は全部(給与を)減額させてもらう」とまくし立てた。

 これに対し、女性職員(30)が「ちょっと待って下さい」と立ち上がり、「今どれだけサービス残業をやっていると思っているんですか。きれいなことを言っているが、あなたは労働者をバラバラにするようなことばっかり言っている」と反論した。橋下知事は「そういう議論をぜひ起こしてください。ありがたい意見だ」と答え、朝礼後も記者団に「彼女は立派だと思う」と話した。

 女性職員は「現場のことを何も知らない知事が、朝礼が9時15分で甘いとかをテレビの前で言うやり方は、府の労働者と府民をバラバラにしていくと思う」と、発言した理由を語った。【大場弘行】

毎日新聞 2008年3月13日 14時29分 (最終更新時間 3月13日 14時50分)

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