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【受賞の言葉】 |
私は日頃からご近所と仲良くしていて、災難にあわれたご老人も顔見知りでした。夏の暑い盛りの帰宅途中に気分を悪くして、うずくまっているご老人をおんぶして、ご自宅迄送り届けたことも有り、今回も火事と知り無我夢中で助けにとびこみ、辛うじて救出することが出来ました。
人の尊い命を救えたと思うと私の人生の内で一番良いことが出来たと嬉しい限りです。 |
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【受賞の言葉】 |
思いがけず、この様な賞を頂けることになり、大変驚きました。
私自身、人の命の尊さは、充分に理解していたつもりですが、今回改めてその思いを強くしました。
今後も私に出来ることを通して、社会に貢献出来る様に努めていきたいと思います。 |
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ジョエル・ブリュアン (1948.1.1 生 56歳/東京都世田谷区)
むとう きみこ
武藤 紀美子 (昭34.4.18生 45歳/東京都杉並区)
顔見知りの老夫婦が住む家の火事を知るや直ちに駆けつけ、燃えさかる屋内に果敢にも侵入して逃げ遅れた老夫婦を抱えだし、間一髪のところで2人の尊い人命を救われた。
(推薦者 : 東京消防庁 / (財)全国消防協会)
2003年10月12日、15時35分頃、杉並区浜田山二丁目の防火造2階建て住宅から出火した。
ジョエル・ブリュアンさんは自宅車庫で洗車していたところ、きな臭い臭いがし、顔見知りの老夫婦が住む南側の住宅から黒煙が立ち昇っているのを見た。急いで現場に駆けつけると、窓から煙が激しく噴き出していた。玄関内に入りそこにいた老婦人から車椅子の老主人が火元の台所にいることを聞くとすぐ建物の側面から勝手口に向かい、隙間から煙が噴出しているドアを開け中に入った。ドアから4mのところに恐怖で硬直して車椅子に座っている大柄な老主人(83歳)を発見し、降りかかる火の粉の中を抱き抱えて勝手口に運び、閉まった戸を蹴破って屋外に救出した。そこに駆けつけてきた近所の主婦、武藤紀美子さんはブリュアンさんから老婦人のことを聞き、煙の噴出している玄関を開けると煙を通して階段脇にしゃがみこんでいる老夫人(77歳)が微かに見えた。武藤さんは無我夢中で煙が充満する中に入り、老夫人を抱えるようにして庭先に救出した。老夫婦が無事に救出されてまもなく、1階台所の天井が焼け落ち、火勢は最高潮に達した。勇猛果敢なブリュアンさんとそれに協力した武藤さんの働きで、老夫妻は将に間一髪で救出され、老主人が軽い熱傷を負っただけで危うく一命を取り留めた。
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