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「韓国に希望はない」 専門職に移民ブーム

 不況と階層および集団間の葛藤が深刻化している韓国社会の雰囲気の中、移民を新しい選択肢に入れている人々が急増している。

 特に韓国社会でしっかりした基盤を築いて暮らしてきた40~50代の専門職従事者や中・上流階層の人々が移民に強い誘惑を感じている。

 中堅会社を経営する金某(49)社長は「某大学院で最高位政策過程を学んでいた友人たちと食事を共にすると、主な話題が移民に行くかドルを貯めておくという内容になった」とし、「皆が韓国会社で安定した基盤を築いているにもかかわらず、韓国を離れることばかりを考えているように見えた」と話す。

 外交通商部によると、今年6月1カ月間の移民申告者は1173人、2002年1月以降最高を記録した。昨年1~6月の5695人に比べ、今年の同期間は5286人と多少減ったものの、韓国の移民者の50~60%が希望するカナダやニュージーランドが昨年末から移民承認基準を強化したことを勘案すれば、移民に行く人々は毎年増加していることになると、関係者は話している。

 カナダは独立移民の場合、学歴、語学力、経歴などを含めた合格基準を110点満点の70点から100点満点の75点に強化した。このうち、英語試験のIELTS(International English Language Testing System)の点数が15点満点から24点に大幅に引き上ーられた。

 ニュージーランドもやはり、IELTSの点数を約20%引き上げている。そうであるにもかかわらず、人々はさらに移民を熱望し、その関門を通過しようとする人の数も減っていないのである。

 中・上流階層の移民の形は主に投資移民だ。一定の金額を移民対象国家が指定した金融機関に納入する条件で移民に行くことだ。ハナ銀行によると、同銀行のワールドセンターを通じて移民した世帯数は今年1~6月で458世帯。このうちの約30%が投資移民だったという。

 移民業務を担当しているハナ銀行ワールドセンターの韓政潤(ハン・ジョンユン)支店長は、「以前は移民許可の通知書を受け取っても、国内に未練が残って今日明日と延ばす人が多かった。でも最近は、すぐさまに出国している」とし、「社会的な不安感が広まっているため、外国に移住する中・上流階層が確実に増えている」とした。

 外交通商部によると、昨年1~7月間に許可通知書を受け取っても移民していない人の数は652人だったが、今年同期は435人に減っている。

 国際移住開公社の朴ヨンス(35)課長は「この頃、移民希望者の中には、外国である程度教育を受けた人が多く、その国と韓国の現実を比較している様子」とし、「彼らは外国へ行っても充分安定した職を持ち、暮らしていけるだろう」とした。

チェ・スンヒョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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