結論から言おう。ロッテリアの[絶品チーズバーガー]は野球界でいうイチロー、音楽界でいうラルク アン シエルのような、ロッテリアを代表する商品になるだろう。首都圏75店舗限定、1日200食限定、360円の「絶品チーズバーガー」を記者は3月6日に食した。「味の宝石箱や~」という有名グルメリポーターのセリフを引用するほど絶品だった。
これまでの既成概念を払拭 ジューシーな高級感漂う肉に、香ばしいブラックペッパーで味付け。そしてとろけるチーズ。すべてが高水準で融合している。繰り返しになるが、まさにラルク アン シエルのようなバーガーだ。 ラルクもベースラインは磐石(ばんじゃく)で、かつ刺激的に動き回るし、ギターも、ジューシーで高級感漂う。また、とろけるように絡みつく歌唱法など、すべてが高水準で融合している。ロッテリアの「絶品チーズバーガー」のようなバンドなのである。 いや、逆か。「絶品チーズバーガー」がラルク アン シエルのような深みのある味わいを有する作品なのだ。ロッテリアのホームページでは次のように紹介されている。 「フランスで実績を積み、ロッテリア商品総合プロデューサーでもある嶋原シェフの発想を原点として、味の主役となるパティの肉質・肉感へのこだわり、チーズバーガーの命ともいえるチーズにはファストフード業界で初めて厳選したナチュラルチーズを使用、バンズも製造工程から見直しをするなど、これまでの既成概念を払拭(ふっしょく)したおいしさへの挑戦により新しい王道バーガーとしての期待に応える仕上がりとなっております」(「販売店拡大!『絶品チーズバーガー』75店舗限定販売中」より引用) 「絶品チーズバーガー」は、これまでの既成概念を払拭したという点でも、ラルク アン シエルと類比している。ラルクは、歌謡ロック全盛の日本ロック界で、ニューウエーブ、ブリティッシュインベンションの影響を昇華させた。そして、これまでの日本のミュージックシーンの既成概念を払拭する革新的な音楽を敢行し、新しい王道となった。 「絶品チーズバーガー」もこれまでの既成概念を払拭したおいしさへの挑戦により新しい王道バーガーへとなる期待がある。今回の新作メニューにより、ハンバーガーショップが、いやファーストフード業界がさらに盛り上がりを見せることを期待したい。 |